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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

企画から製造まで担う
ユニフォームの企業

 
 
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水野 国内の縫製工場は、ここ30年で10分の1に減ってしまっていると聞いたことがあります。
 
山本 おっしゃる通りで、オーダーは増加傾向にもかかわらず、縫製職人の高齢化が進み、人手が圧倒的に足りていない状況なんです。そのため、海外生産に流れてしまうことで小ロットの場合はコストがどうしても高くなってしまいますし、品質に差が生じてしまう可能性もあります。日本の品質はレベルが高く、海外でも認められているんですよ。日本にデザイナーは星の数ほどいるのに、必要な縫製の技術者はほんの一握り。支援するので、なんとか縫製職人を育成したいという使命感に駆られているところです。
 
水野 バブル時代に縫子として活躍していた女性は、ちょうど子育てが終わった世代の方が多いと思います。そうした、技術を持て余している女性の職人さんや、服飾学校の学生を集め、事業を起こそうとしている方たちの話を聞いたことがあります。また、若者たちが上の世代の先輩たちの力を借りて、縫製業界を高めるための活動をしているのを、SNSを通じて垣間見たことがありました。きっと、服飾に携わる若い人たちも、縫製業が衰退していることに危機感は感じているはずですし、まだまだ、国内でできることはあるはずです!
 
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山本 それは知りませんでした。弊社は長野県に協力工場があるので、学びながら技術習得し、職人を目指す若い人を支援できる体制をつくっていきたいですね。
 
水野 心強いお言葉です。ここまでお話をうかがって、縫製の仕事の重要性を感じることができました。山本社長の仕事のやりがいも大きいのでは?
 
山本 そうですね。自分が手がけた制服やユニフォームを街中で見ると、やりがいを感じます。これからも、縫製の仕事のやりがいや魅力を後世に伝えていきたいですね。
 
水野 私も、山本社長とのお話を通じて、一宮市の出身として地場産業の繊維業を盛り上げたいという意欲に駆られました。ぜひ、山本社長の手腕で次世代の担い手を増やしていってくださいね。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
製品がゼロから出来上がっていく達成感が、次の仕事への意欲を駆り立てるんです。また、常にプラス思考を意識して、日々仕事を楽しむことが要になっていますね。
(山本浩且)
 

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