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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

保険以外の運用も提案!
農業にも進出!

 

保険以外の方法でも資産を増やせる

 
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狩野 ありがとうございます。ご著書のプロフィールを拝見すると、豊田社長は難病を患っていらっしゃるようですね。そのお体で、なぜ起業に踏み切ったのでしょうか。
 
豊田 私は28歳のときに消化器系の難病であるクローン病と診断されました。腸が炎症を起こす病気で、手術と入院を繰り返すようになったんです。それでも再起した私は、30歳で外資系保険会社に転職しました。ところが、がんで闘病していた母が入社日に息を引き取ったんです。保険への思いがさらに強くなったものの、クローン病の私が加入できる保険は当時ありませんでした。そのようなことがあり、自分が保険に加入できないのに保険だけのセールスを行うことに違和感を覚えるようになったんです。
 
狩野 確かにそれは矛盾ですよね。将来への不安も増すばかりだったでしょう。
 
豊田 病気を抱えた私と家族が資産を増やすにはどうすればいいか、保険会社の社員である自分自身でもわからなくなりました。ところが、保険以外の分野に目を向けて勉強すると、さまざまな手段で資産運用ができるとわかったんです。そうして得た知識を一人でも多くの方に広めようと決意し2020年に弊社を創業しました。
 
狩野 病気を患ったことで、逆に豊田社長の人生が大きく花開いたのですね。
 
豊田 おっしゃる通りです。私のポリシーは現状を環境のせいにするのではなく、出来ないことをどうすれば出来るようになるか考えること。私はクローン病のおかげで保険以外にも目を向けることが出来て、健康を意識することで農業も手がけるようになりました。今は、クローン病を人生の資産として使い倒してやるつもりです(笑)。
 
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狩野 自分が置かれた状況を一度は受け入れて、そこからどうやって這い上がるかを懸命に考える。豊田社長の思考はアスリートと同じですよ。特に日本はお金についての教育が遅れていますからね。豊田社長の存在は心強い限りです。
 
豊田 ありがとうございます。狩野さんがおっしゃるように、日本ではお金の教育や性教育をあえて遠ざけてきたように感じますね。どちらも人生ではとても大切なことなのに。
 
狩野 だから日本人は、プロ野球選手がFAで移籍すると「金で動いた」と批判するんですよね。でも、お金は自分に対する評価。そのことを子どもの頃から教えるべきだと思います。