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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

革製品の魅力を伝える
レザークラフトのプロ

 

革製品の魅力や楽しみ方を伝えたい

 
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石黒 最近は、思い出のあるランドセルをミニチュア化して、ミニランドセルにするサービスがありますよね。こちらでは、それとは少し異なる形で、ランドセルのリメイクもしてくれると聞いています。
 
矢内 ええ。ミニランドセルは小さくすることで思い出の品を飾りやすくなるのから人気なんです。ただ、あまり実用的ではありません。そこで、私たちはランドセルをパスケースや財布など、普段使いでき、なおかつ使い続けられるものにリメイクしているんです。ランドセルは、おじいちゃんやおばあちゃんに買ってもらうご家庭も多いので、実用的なパスケースや財布に生まれ変わらせて、感謝の気持ちとしてプレゼントするのもおすすめです。
 
石黒 すごい! プレゼントしたランドセルが、そんなふうに実用的なものとして手元に帰ってきたらとても嬉しいだろうなぁ。
 
矢内 皆さんから大変喜んでいただけています。私自身、革職人としてお客さんが大切にしていらっしゃる品物の形を変えて、思い出をよみがえらせたり、残せたりすることに大きな使命感を感じているんです。それが、リメイクの意義でやりがいでもありますね。
 
石黒 革製品は歳を重ねた年数だけ自分だけの経年変化が楽しめて、愛着が湧いてきますよね。革製品は若い人から見ると、一見高いものだから敷居が高くてとっつきづらいと思います。でも、使える年数が布製品とはまったく違うので、ぜひ思い切って革製品に挑戦してほしいですね。
 
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矢内 おっしゃる通りで、革製品はまだまだ敷居が高いイメージが強いです。ですから、これからも革製品の魅力や楽しみ方を伝えていきたいですね。特に、レザークラフトはどなたでも手軽に取り組めますし、実際にのめり込む人も多いので、もっとたくさんの方々に興味を持っていただけたら嬉しいです。
 
石黒 実は、私は結婚前に買ってもらったレザーのブーツを、25年間とってあるんです。履けなくなってしまったので、それをキーホルダーにしたいとずっと思っていまして。違う形に生まれ変わるなら最高ですし、考えただけでもワクワクします。次にお会いするときは、ぜひお客さんとしてお願いしたいなぁ(笑)。
 
矢内 もちろんです。ぜひお待ちしています!
 
石黒 思い出があっても使えなくなってしまったり、そのままの形で取っておくのは難しかったりします。そんなとき、価値あるものに姿を変えて、何十年も一緒にいられるものにして、子どもたちにも思いをつないでいけたら素敵ですよね。これからも、矢内代表にはものづくりへの情熱、レザークラフトの楽しさを世の中に発信していただきたいです。ぜひ、末永く頑張ってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
趣味で続けてきたことを仕事にできて、お金までいただけているので楽しいですよ。完成品をお渡ししてお客様から感謝の言葉をいただけると、もっと頑張ろうと思えるので、それが一番の活力ですね。
(矢内昌巳)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 レザー工房ヤナイ/ワイズオフィス合同会社
■ 所在地 〒359-1142 埼玉県所沢市上新井2-1-11
■ 事業内容 革製品のオーダーメイド製作・修理・リペア・リメイク/革教室の運営
■ 設立 平成26年10月
■ 従業員数 6名
■ ホームページ https://leather-yanai.com