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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

革製品の魅力を伝える
レザークラフトのプロ

 

革製品のリペアからリメイクまでお任せ

 
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石黒 革教室の他に手がけている、革製品のオーダーメイド製作や修理・リペアのお話も、ぜひ聞かせてください!
 
矢内 はい。オーダーメイド製作では、バッグや財布、ベルトといったファッションアイテムはもちろん、ペット用の首輪やリードも手縫いで丁寧に仕上げ、世界で一つしかない作品をお届けしています。リペアは、革でできたバッグやお財布の角が擦れて見栄えが悪くなってしまったアイテムを修復するほか、コーティングやカラーチェンジも可能なので、お好きなデザインにすることができます。また、リメイクという他の工房にはないような変わった取り組みもしているんですよ。
 
石黒 リメイクではどういったご依頼が多いんですか?
 
矢内 お客様にとって思い入れがある革製品や、使わなくなってしまった革製品を新しい形にしてほしいというご依頼が多いですね。例えば、バブル時代に流行した高級ブランドのボストンバッグは、時代とともにライフスタイルも変わり、なかなか使用する機会がありませんよね。そうしたクローゼットに眠っているバッグを、トートバッグやショルダーバック、キーケース、財布などにつくり直して、新たな形に生まれ変えることができるんです。
 
石黒 それはとても良いサービスですね! 私は愛用していたバッグの底が擦れ、ブランドの本店にお直しに出したのに、断られてしまったことがあります。母からもらった思い出のあるもので、まだまだ使いたいと思っていたから残念でした。そういう品物も、矢内代表にだったらお願いできそうです!
 
矢内 他店で修理をお断りされてしまった革製品でも、一度状態は拝見せていただいたうえで、喜んでお引き受けしますよ。ブランド品などは、万が一リメイクに失敗したら大きなトラブルになるので断る業者も多いんです。でも私には長年積み上げてきたノウハウがあるので、安心してお任せいただきたいですね。
 
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石黒 それは心強い! 矢内代表の技術力があるからこそ、革製品なら何でも別の形に変えることができるのでしょうね。お仕事をするうえで、こだわりなどはありますか?
 
矢内 革製品の醍醐味は、使い込むことで自分だけのカラーに染めていく過程を楽しむことにあります。ですから、30年~40年は当たり前に使えるように、ほつれやすいところ、開閉するところはきっちり手縫いをかけてあげるなど、工夫しています。商売的には、すぐに修理が必要なほうが利益になります。でも私は、そんなことは一切いたしません(笑)。長く使い続けられるものをご提供することで、SDGsにも貢献できればと思っています。