阿部　ここまでのお話をうかがって、寳住代表のオーダースーツへの思いやお店のこだわりがよくわかりました。それにしても、自身の理想を形にするというのは、どんな分野でも、非常に大変なことだと思います。だからこそ、寳住代表が実現させたこのお店には類まれなセンスを感じますし、本当にすごいなと感心しますよ。
 
寳住　そう言っていただけると嬉しいですね。私自身が服をデザインしたり、仕立てたりできるわけではない分、デザイナーさんや職人さんがどのような思いで服をつくるのか、その思いや魅力をお客様にお伝えしたいと思っています。そして、自分なりにうまく表現するにはどうすべきかをこだわった結果、今の当店があるんですよ。
 
阿部　お店の前に停めてあるスクーターもかわいいですよね。
 
寳住　実はあれは私の私物ではなく、お向かいの方の所有物をご厚意でお借りしているんです（笑）。この店をオープンする際に、たまたまお向かいの方にお声をかけていただきまして。そんな風に気軽にやりとりできるような下町感や人情味のある雰囲気が、このエリアならではの良さだと思います。主要な大通りではなく、少し奥まったこの場所にオープンしようと考えたのも、そのような温かい雰囲気が好きだったからなんですよ。
 
阿部　それは素敵ですね！　寳住代表のこれからの目標についてもぜひお聞かせください。