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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地元に根差した法律窓口
郡山をアニメで元気に!

 

郡山からアニメクリエーターを創出

 
glay-s1top.jpg アニメ制作教室での様子
アニメ制作教室での様子
宮地 続いて、大谷代表が理事を務めるNPO法人アニボウさんについて詳しくお聞きしましょう。そもそもの経緯から教えてください。
 
大谷 あるお客様が、地元郡山市在住アニメーターの松崎一さんとお知り合いだったんです。松崎さんは以前から障がい者にアニメ制作の技術を教える活動をされていました。個人での活動に限界を感じ、NPO法人を立ち上げたいということで、ご紹介いただいたんです。
 
宮地 郡山在住のアニメーターさんが発起されたんですね。アニメといえば、制作会社も人も、東京・荻窪などの中央線沿線に集まっている印象です。
 
大谷 アニメ業界の方でも「郡山にそんな人がいたなんて」と驚かれますよ。だからこそ、地元の方を応援したいという気持ちになったんです。これもご縁だと思っています。実は、今度このオフィスも使って、アニメ制作教室をスタートするんです。
 
宮地 へーっ、楽しそう! どのようなことを学べるんですか?
 
大谷 作画です。アニメの基本は「歩く、走る、振り向く」の3つの動作なので、これらをマスターすれば、3時間ほどでパラパラ漫画のアニメーションがつくれるんです。
 
宮地 懐かしい! パラパラ漫画は学生時代に先生の目を盗んで、教科書の端っこによく描きましたよ(笑)。
 
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大谷 そう、まさにあの楽しさが味わえるんです(笑)。2部制で1部は小学生向け、2部は障害のある方や登校していない方向けにしようと考えています。ゆくゆくは、この教室からアニメクリエーターを創出したいですね。
 
宮地 わざわざ東京などのアニメプロダクションが集まる場所に行かなくても、ここ郡山で本格的なアニメのいろはが学べるなんて、素敵だなぁ。
 
大谷 今は、アニメ制作の約9割は海外に外注しているそうです。しかし、松崎さんの「日本人が日本の土壌に根付いた、魂を伝承するアニメをつくるべきだ」という信念に心惹かれ、全力でサポートしているんです。親から子へ、子からまたその子へと語り継がれるようなものになってほしいと思っています。