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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

スポーツジム新規参入を プロの技術で全面支援!
株式会社ワイルド・ライフ・コーポレーション 代表取締役 佐藤健一

 
プロフィール 神奈川県出身。学校卒業後、野村不動産グループが立ち上げたフィットネス事業の社内ベンチャーである(株)NFクリエイトに入社。(株)メガロスに社名変更後は1号店の立ち上げにも携わった。15年間実務を経験し、37歳で執行役員となる。その後、独立して大手スポーツジムのフランチャイズ経営などにも携わり、さらなる経験を積む。現在はスポーツジムの新規開業支援を中心にコンサルティングを行っている。【ホームページ
 
 
フィットネスクラブの経営コンサルティングを行う、株式会社ワイルド・ライフ・コーポレーション。代表取締役である佐藤健一氏は、都心部で展開する大手スポーツジム、メガロスの立ち上げに創業メンバーとして携わった経験や別の大手スポーツジムの店舗経営にもかかわった経験を持つ。培ったノウハウを活かし、ジムの新規開業を目指すオーナーをサポートしている佐藤社長。その胸の内には、熱い情熱が込められていた。
 
 
 

大手スポーツジムの立ち上げに携わる

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 フィットネスクラブの経営コンサルティングや新規開業サポートを手がける佐藤社長は、もともとフィットネストレーナーをしていたそうですね。
 
佐藤 はい。1990年代初頭、日本ではまだフィットネスクラブが一般的でなかった頃、東京の表参道の通り沿いの高級フィットネスクラブでトレーナーの先駆けとして活動していました。当時は、デビュー前後の反町隆史さんや武田鉄矢さんなどが常連で来られており、トレーニングのサポートをしておりました。そのうちに店舗の運営や経営に興味を持ち始め、マネジメントも行うようになりました。お客様に喜ばれるジムづくりに取り組む中で、本社と現場の温度差もあり、より良い改革には時間がかかり、フラストレーションを抱える時期に、野村不動産がスポーツジム運営事業に参入する知らせが入ったんです。
 
矢部 新規事業へのお誘いがあったと。
 
佐藤 はい。歴史をつくる新規事業の創業メンバーとしての魅力を感じ、野村不動産のグループ会社である株式会社NFクリエイトに入社しました。そこで、メガロス1号店のジムエリア部門のチーフトレーナー兼リーダーとして人財育成、運営などを手がけました。その時に、ジムの運営で重要な運動指導には、科学的根拠に基づいた指導が大切と気付き、現在、東京大学の名誉教授を務めていらっしゃる、石井直方先生にアドバイスをいただいておりました。
 その後メガロスは、1店舗あたり、1万人の会員を抱える驚異的な業績で新規出店を加速していきました。私自身も会社の成長に負けぬよう努力を重ねた結果、グループ最年少で執行役員になれました。尊敬する経営者の野村不動産の中野淳一社長に出会うことができ、何度となく飲食を兼ねて深夜まで中野イズムを学びました。懐の大きな偉大な方でした。また、直属の上司であるメガロスの山崎徹社長には、私の考えや職務を理解し、評価してくれ充実した日々を過ごすことができました。
 
矢部 出会いに恵まれて多くの経験をしたことが今につながったんでしょうね。
 
佐藤 はい。20代で経営、運営の考え方、ビジネスマンとしての品格をすべて中野淳一氏と山崎徹氏の言霊とも表現できる言葉から学びました。それから、運動指導の理論においては石井直方先生からすべてを学びました。石井先生は現在、弊社の株主でもあり、30年近いお付き合いをさせていただいております。心からのお力添えを受けており、私の最大の恩人であります。
 
矢部 役員まで上り詰めて、その後はどうなさったんですか?
 
佐藤 自分の力を試してみたいと考え、独立しました。そして、コンサルタントとして活動していたんです。その中で、外資系のスポーツジムの日本法人で業績が伸び悩んでいたフランチャイズ店舗の経営立て直しを任され、数年で業績回復させることに成功しました。その際、ジムに訪れる会員様が何を求めているのか、従業員たちがどのような気持ちで仕事をしているのか、その気持ちはどのジムでも同じなのだと再認識するとともに、仕事にとてもやりがいを感じることができたんです。