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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール (いそ たけひろ)埼玉県出身。高校卒業後、父親の勧めで渡米し、天才空手家として名高い大山泰彦の内弟子として心身を鍛えながら語学も習得した。帰国後は(株)ヨドバシカメラを経て、祖父が創業した武道格闘技用品製造販売の老舗である(株)イサミに入社。2011年、父親から代表職を引き継ぎ、現在はアパレルブランド「reversal.dogi.design.works」も展開している。【ホームページ
 
 
 
1932年創業の株式会社イサミ。柔道や剣道の胴衣から、ボクシングや総合格闘技のグローブ、サンドバッグなどの練習器具まで、様々な武道格闘技用品を製造・販売している。3代目にあたる磯毅寛代表取締役社長が目指すのは、社員へ、そして格闘業界への“還元”だ。「社員には、この会社に入って良かったと思ってもらいたいです」「仕事をしている格闘技業界のために力を尽くすのは当然です」と熱く語る磯氏。その思いの源泉に迫った。
 
 
 

武道格闘技用品製造の老舗イサミを承継

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 イサミさんは武道格闘技用品の製造・販売の老舗ということで世界的に有名ですよね。創業は戦前だとうかがっています。歴史がありますね。
 
 ご存じいただいているとは光栄です。弊社は1932年に、祖父が剣道具職人として製造業を始めたのが最初です。その後、戦争で一時廃業いたしましたが、戦後の1952年に柔道衣・剣道衣・袴の製造卸業で再開しました。私で3代目になります。
 
 現在では柔道や剣道の胴衣以外にも様々なものを製造されているとお聞きしています。
 
 各種格闘技のウェアやグローブから、帯やサポーターなどの小物、サンドバッグなどの練習用具まで取り扱っています。販売店の「格闘技プロショップイサミ」は、2015年現在で全国に8店舗、海外に1店舗展開しています。
 
 確か、札幌や福岡にもお店がありましたよね。最近ではUFCなどの総合格闘技も人気だから、お忙しいでしょう?
 
 そうですね。ただ、一般の方からすると格闘技はまだまだ特殊な世界です。もっと格闘技がメジャーになるようにしていきたいですね。そんな思いもあり、2000年には格闘技アパレルブランド「reversal.dogi.design.works」を始めました。