B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

タグ別TAG

タグ:書籍

  • 月刊ブックレビュー  vol.71 『トラックドライバーにも言わせて』 前書きに「事故発生当時、本書の執筆はすでに佳境に入っていたのだが、~~急遽盛り込むことにした。」とあるところから察するに、今年1月から3月にかけての「楽天市場」をめぐる騒動――出店者に送料無料を強制しているとして公正取引委員会が「優越的地位の濫用」の疑いで楽天を立入検査した――に関しては、著者は念頭に置いていなかったと思いますが、あの件に直接つながる記述が第3章にあります。

  • 月刊ブックレビュー  vol.70『5Gの衝撃』 5Gについての本はとにかくたくさんありますが、日々情報が刷新されるジャンルなので新しい本がいいだろうと思ったことと、別の原稿でKDDI総合研究所の知見に信頼を持ったので、著者の略歴も見て――同じ名前の千葉ロッテマリーンズの守護神がいたような・・・などと思いつつ――本書を読んでみることにしました。著者の小林雅一氏はKDDI総合研究所のリサーチフェロー。東大大学院を卒業して東芝、日経BP、慶応義塾大学メディア・コミュニケーション研究所を経て、情報セキュリティ大学院大学で客員准教授も務めておられる由。

  • 月刊ブックレビュー  vol.69 『サブスクリプション経営』 一読、サブスクリプションについての本でありつつ、経営全般に通じる本。このことは逆に言えば、これからの――定常経済下の――ビジネスにおいてはすべからく一定割合でサブスクモデルを取り入れなければ、経営的に苦戦を強いられる、ということだと思います。かなりざっくりした指摘なのは重々承知。でも、「消費者の嗜好が細分化し→それをIT&IoTで追えるようになり→必然的にデータドリブンが求められ→商品開発も価格戦略もパーソナライズの方向で深化する」という方向に、状況は向かいつつあるのではないでしょうか。

  • 月刊ブックレビュー  vol.68 『アジア経済とは何か 躍進のダイナミズムと日本の活路』 小欄では久々のド直球正統派ビジネス書。読み終えた今、中途で入って去年正社員雇用を勝ち取ったばかりの商社勤務の友人に、猛烈に勧めたい気がしています。現在の彼女の担当地域はたぶん西アジアとかアラブのほうで、本書が対象とするアジア(ASEAN加盟10ヶ国、プラス中国、台湾、韓国、日本)とは違うのですが、本書を読んでおくことでこれからの仕事に背骨が通るというか、良い影響しかないと思うからです。商社マンの何たるかを知りもしないでおこがましいですが、少なくとも評者はすごく勉強になりました。良書です。

  • 月刊ブックレビュー vol.67 『部下の心が折れる前に読む本「社員がやめない会社」をつくる5つのステップ』 とにかくわかりやすい本。スラスラ読めます。どこにも難しい箇所はありません。書いてあるそのままに読んでいけば、現在企業に勤めて働く人たちのメンタルヘルスの問題とそれへの対策を理解できます。そう思いながら終盤まで来たとき、「おっ、おっ、おっ!」と立て続けにエッジの効いた箇所に出くわしました。以下引用。

  • 月刊ブックレビュー vol.66『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』 本書を読むのと前後して、フェイスブックで友だちになってくださっている方の投稿で「卓越主義」という言葉を知りました。恥ずかしながらそれまで出くわさなかった言葉なので、文脈も込みで知るより先に辞書で調べて知る形になりましたが、意味も概念の内容も、たぶん正しく理解できたはず。

  • 月刊ブックレビュー vol.65 『正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方』 まずは前回vol.64で引用したテキストの再引用から始めさせてください。本書第1章「“お金の流れ”を正しく理解する「会計アタマ」のつくり方」の内容が、まさに対応しているからです。

  • 月刊ブックレビュー vol.64 『税のタブー』 最初書店の店頭でパラパラと中身を見て、著者の年齢と職業に似合わないちょっとふざけたような口調がちょこちょこ挟まる文体に“狙った”滑稽味のいやらしさを感じ、そのときは棚に戻したものの、やはり気になって一週間後、今月はあれにしようと思って買ってきた本。

  • 月刊ブックレビュー vol.63 『ゴルフトーナメントスポンサー興亡史』 まず「はじめに」の一節を引用します。3ページです。
    「近頃、ゴルフをする若手社員がめっきり減ってしまった――。企業取材をしていると、そう嘆く古参の幹部社員たちにしばしば出会う。‥略‥プロゴルフトーナメントを主催している会社でさえ、社員たちはゴルフをやりたがらないらしい。「それなら、なぜあなたの会社はトーナメントのスポンサーを引き受けているのですか」実際に冠スポンサー幹部にそう問うと、たいてい首を捻るばかりで答えが出ない。「さあ、どうしてでしょうか」ごく素朴な疑問について答えを見つけるべく、取材を始めた。ありていにいえば、それが本書を出す端緒である。」

  • 月刊ブックレビュー vol.62 『経営者の孤独。』 こーれはいい本だ。こーれはいい本だ。こーれはいい本だ(3回言った)。参りました。これはいい本です。お勧めします。評者が初めて文章でお金(給料)をもらいはじめたとき、すなわち評者の場合は経営者の話を記事にする仕事を始めたときですが、職場の先輩(上京前からの友人)から、基本の心構えを教えられました。いわく、「経営者という人種は、事業がイコール自分であり、自分の人生を事業という形で世に問うている人たちです。その事業が客観的にどれほどしょぼく見えても、普通の人は踏み込まないしわざわざ自分から踏み込まなくていい世界にあえて踏み込んで勝負している人たちです。そのことへのリスペクトを忘れないように」。