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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

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「世間のイメージとは違うのかもしれないですけど、私は意外に真面目で、コンサートではいつも緊張しているんです」と語る高嶋さん。緊張しないようにいろいろなことを試してきた中で、最も効き目がある方法を教えてくれた。
 
 

とにかく練習あるのみ!

 
 すぐに緊張する性格なので、これまでにどのくらい手のひらに「人」って漢字を書いて、飲み込んできたかわからないですね。とにかく緊張をほぐすために、効き目があると言われたものは何だって試してみます。バナナを食べるといいなんて話もあったかな。全然効かなかったですけどね(笑)。
 
 結局、緊張を抑えるために一番効き目があるのは、納得のいく準備をすることなんです。完璧なる準備、つまり練習ですね。これが一番。「これだけ練習したんだから大丈夫!」と思えるくらいのことをして、そこから本番を想定していいシミュレーションをしておくのが、本番で緊張を抑えるのに最も効果があるんです。
 
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 私は常にそんな感じで緊張していますけど、今回のアルバム、『Strings On Fire』には、私以外は全て男性の奏者で編成されたピアノクインテット、“男組”が参加しています。このメンバーたちはいつも、ふざけているんじゃないかと思うくらいに陽気な演奏をするんです。私はそれを見て、「羨ましいなぁ。でもちょっと、ふざけすぎでないか(笑)」と思うんですけど、彼らと演奏をするのはすっごく楽しい。9月から始まるコンサートツアーでは、楽しく演奏する奏者たちの雰囲気がお客様に伝わるといいですね。
 
 もう1つ、20周年記念ということで「Brillante」と題した“12人のヴァイオリニスト”とのコンサートも実施します。私としてはこちらで演奏する時のほうが、女性だけの集まりということもあって、少しピリピリしているかな。まぁ、彼女らの成長を助けるための指導をすることも私の役目ですからね。いずれにせよ、女性ならではの華やかさや極め細かさが表現した、観ても、聴いても、美しくて楽しいヴァイオリンアンサンブルです。どちらのコンサートも異なる楽しみがありますので、それを感じたいお客様は、ぜひ両方のコンサートにいらしていただきたいです。
 
 
新アルバムの『Strings On Fire』には、タイトル通り力強さを感じる曲がたくさん収録されている。“男組”が参加しているのも、「アグレッシブな音づくりを楽しみたかったから」だとか。スペシャル・ジャケットには、人気漫画『NARUTO-ナルト-』の作者、岸本斉史さんがイラストを描いている。
 
 

オリジナル曲で次男が参加!

 
 実は、次男と同じ幼稚園つながりで、今回イラストを描いてもらうことになりました。本来の私とは少し違う、やさしいテイストが出ていますよね(笑)。イラストの中で私と向き合ってチェロを弾いているのは、6歳の次男です。去年からチェロを習い始めていて、「いつかママと一緒に舞台に立ちたい」と言ってくれているんですよ。「いつか二人で」という曲はそんな次男と一緒に演奏できる曲をと思い、作成しました。彼はオープニングの部分16小節を弾いています。
 
 「ブライト・フューチャー」は、2人の王子の輝かしい未来をイメージした音楽です。これは長男と次男のためにつくった曲。これからの人生のバックグラウンドミュージックになってほしいという願いを詰め込んでいます。かなり親バカですね(笑)。「Big Wave」は最高の技術と音楽性を誇る“男組”の勢いを、そのまま出してもらえるようにつくった曲。本当にみんな、弾けて演奏してくれています。
 
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