B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地元地域から愛される 水産加工品の販売会社
有限会社丸江商店 代表取締役 浮海良元

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 静岡県湖西市で鮮魚卸や水産加工業などを行う有限会社丸江商店さん。浮海社長は2代目でいらっしゃるそうですね。
 
浮海 そうなんです。弊社はもともと私の父が創業し、50年以上にわたって地元地域で水揚げされた新鮮な魚介類を全国に向けて卸してきました。しかしここ数年、主力商品の一つだったアサリの不漁が続いたことから、卸売業だけでは厳しい状況に立たされたんです。そこで、私の代で水産加工品をスタートし、力を入れるようになりました。
 
水野 なるほど。新鮮な魚介類から加工品まで幅広く取り扱っておられるわけですね。具体的にはどのような商品があるのか、ぜひ教えてください。
 
浮海 アサリをはじめ、タコ、カニ、タイ、コノシロなど、主に浜名湖や遠州灘で獲れた魚介類を全国に発送しています。加工品としては「ゆでだこ」「アサリのふっくら煮」「サバのしょうゆ漬け」「コノシロの酢じめ」といった商品のほか、犬や猫向けのペットフードも製造しているんですよ。
 
水野 ペットフードまでつくっていらっしゃるとは驚きました!
 
glay-s1top.jpg
浮海 実はこの地域にはペットと一緒に宿泊できるペットホテルが多くありまして。そのうちの一つを経営しておられるオーナーさんとの話の中で、アイデアが生まれたんです。魚介類の中には、サイズの小さなものや傷がついているものなど、おいしく食べられるのに商品として販売できないものが少なくありません。それらを廃棄することなく有効活用でき、そのうえお客様の大切なペットにも新鮮でおいしい魚を食べてもらえるようにと考えました。弊社では主にコノシロを使ってペットフードをつくっていまして、現在ではふるさと納税の返礼品としても採用されています。
 
水野 商品としては売れない魚も有効活用しているのは素晴らしいですよ。近年は持続可能な開発目標、いわゆるSDGsが注目されています。浮海社長は、まさにその取り組みを地で行ってらっしゃるわけですね。ほかにはどんな商品があるんでしょうか?
 
浮海 さまざまなお惣菜やお弁当などもつくっています。これらは地元にある道の駅や、湖西市役所内でも販売しておりまして。おかげさまで職員さんにご好評をいただいております。
 
水野 まさしく地産地消で、地域の人々から愛されておられることが伝わってきますね。