
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
岩澤 そうなんです。北野塾はもともと私の出身地である大阪を拠点に、関西エリアで展開する塾でした。私は高校生の時に通い始め、大学に入ってからも講師のアルバイトとして携わり、その後、正社員になったんです。大阪勤務を経て24歳で京都に異動となり、もう40年になりますね。2018年に60歳になったのを機に、当時のオーナーにお願いして独立し、北野塾という名前はそのままに経営者としての役割も担うことになったんです。
八木 北野塾一筋、40年とはすごい! それだけ歴史があると、教え子が家族を持ち、そのお子さんが通塾することもあるでしょう。
岩澤 そうですね。かつて教えた生徒さんのお子さんたちを指導する機会に恵まれるのも、長く続けている醍醐味だと思っています。
八木 私もかつて、子どもの塾選びについて悩んだ経験があります。個性の異なる塾がたくさんあるから、親子共々迷ってしまうんですよね。北野塾の特色はどういったところにありますか。

八木 なるほど。成績や合格などの結果そのものよりも、自分から学び、努力する姿勢を重視されている印象ですね。
岩澤 その通りです。ただ、頑張りすぎると辛くなってしまう子もいますから、個性を見極め、変化に注意して見守ることを大事にしています。「合格した!」「テストの点数が上がった」と、生徒さんから喜びの報告を受けることが私のパワーの源です。このままパワーを維持し続けて、あと10年は現場に立ち続けていたいですね。
「仕事を楽しむ」とは‥
春が来て、「合格」という嬉しい報告を受けることが何よりの喜びであり、一つのゴールになっています。「次の一年も頑張ろう」とモチベーションも上がりますし、このサイクルが仕事の楽しみにもなっていますね。
(岩澤靖)