
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
宮本 私は尼崎で生まれ育ち、高校卒業後、母の勧めで介護福祉士専門学校に進学しまして。卒業後はそのまま福祉の道に進むことになりまして。いくつかの施設で経験を積み、2015年に独立しました。現在、6名のスタッフと共に頑張っているところです。
八木 とてもユニークな事業所名の由来を教えていただけますか。
宮本 尼崎でもデイサービスは乱立しており、しかも、通所するお年寄りはケアマネージャーさんからのご紹介なので、当施設を選んでいただくためインパクトのある名称にしようと「あさねぼう」と名付けました(笑)。
八木 確かに印象に残るお名前ですよ。サービスの内容も工夫していらっしゃるのでは?
宮本 はい、一般的なデイサービスは利用者様に決まった内容とスケジュールで動いてもらいます。そこを当施設では「今日はお風呂と食事」「私は体操だけで帰る」など、好きな時間に好きなことをしていただけるよう工夫しているんですよ。
八木 体調や気分に合わせて過ごせると、利用者さんは楽しいでしょうね。では、宮本社長ご自身が介護のお仕事で心がけていることはなんでしょう。
宮本 現場の第一線に立ち続けることです。私は福祉業界に入って独立するまでの10年間で、現場にまったく姿を見せず、来たと思ったらお金の計算をして帰ってしまう経営者を何人も見てきました。今も経営者と管理者が異なる施設は多く、それでは介護の本質を見失ってしまうだけ。ですから私は経営と介護を両立させますし、スタッフにお金の話は絶対にしないよう普段から意識しているんです。

宮本 やはり2店舗目、3店舗目と事業を拡大したいですね。そのために必要なのは右腕になってくれるスタッフを確保すること。介護と経営のどちらもできる優秀なスタッフを育成することが私の当面の目標です。
八木 とても優しい話し方をする宮本社長からは、日頃の丁寧な仕事ぶりが手に取るようにわかりました。ぜひ、目標を達成し安心できるデイサービスを増やしてください!
「仕事を楽しむ」とは‥
まずは自分が楽しむように意識していますね。その結果、周囲を楽しませることができると思っています。
(宮本栄作)