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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

精神を病む利用者を 訪問看護で支え続ける
ライジング訪問看護ステーション合同会社 代表 井上喜博

 
プロフィール 福井県出身。高校卒業後は看護学校に進学。地元の病院に就職し、精神科看護や人工透析専門の看護を経験した。その後、横浜市に転居。14年間、都内病院のさまざまな科で看護師としての経験を積む。再び福井県に戻るも、地域医療への移行が進む中、長期入院が続き自宅に戻れない患者の現状に疑問を抱く。「病院と自宅の間には受け皿が必要」と独立を決意。2018年にライジング訪問看護ステーション(同)を立ち上げた。【ホームページ
 
 
 
患者を長期間入院させることで批判を浴びることもある日本の精神医療。その現状に風穴を開けるため立ち上がったのが、福井県小浜市のライジング訪問看護ステーション合同会社だ。代表の井上喜博氏は看護師として精神科に長く勤め、患者を自宅と病院、地域の間でつなげることの大切さを、身をもって学んできた。精神を病む利用者の自宅を訪問し続ける井上代表に、同社の活動内容や夢に向かって走る生き様についてうかがった。
 
 
 

精神科の看護師として多くの疑問が浮かんだ

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 福井県小浜市のライジング訪問看護ステーション合同会社さんにお邪魔しています。この地域で初となる精神科の訪問看護ステーションということで、どのような活動をしていらっしゃるのか私も興味が尽きません。まずは、井上代表の歩みをじっくりとお聞かせください。
 
井上 私はここ小浜市の出身で、畑山さんと同じ1975年生まれなんですよ。もともと父が消防士、母が看護師という一家なので、常に命や社会貢献の大切さを学びながら育ってきました。また、私は子どもの頃から人と同じことをするのが好きではなかったんです。そこで、高校卒業後は看護学校に進学しまして。看護師になって地元の病院に勤め、最初の数年間は精神科での看護を、その後は人工透析専門の看護を続けてきました。
 
畑山 男性の看護師は、まだまだ珍しい存在だと思います。20年以上前にその道を歩み始めた井上代表は、まさにパイオニアといえるのではないでしょうか。その後のご経歴も、ぜひ教えてください。
 
井上 27歳のとき、神奈川県横浜市へ転居しまして。都内の病院で14年間にわたり看護師として勤務しました。その後、子どもが生まれたのをきっかけに再び小浜市へ戻ったんです。精神科での看護に原点回帰したものの、この時期に“20年以上前と何も変わらない現状”等、数多くの疑問が浮かんできたんですよ。
 
 
 
 

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