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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

既存の慣習にとらわれず 心に寄り添う終活支援
NPO法人和讃の会 監事 小泉一也

 
プロフィール 高知県出身。不動産関連会社の開発本部長だった1995年、阪神・淡路大震災が発生。その影響で職を失うも、被災地の現状に心を痛め、ボランティア団体・神戸助け隊を結成する。再就職後も社会奉仕活動に従事した。2013年、終活サポートを目的とするボランティア団体を立ち上げ、2014年に(特非)和讃の会としてNPO法人化。2019年に浄土真宗本願寺派で僧侶の資格を取得し活動を行っている。【ホームページ
 
 
 
1995年に発生した阪神・淡路大震災。その当時、復興のためのボランティア団体を立ち上げた小泉一也氏が監事を務めるのが、NPO法人和讃の会である。同法人が行っているのは、葬儀をはじめとする終活全般のサポート。その活動は、旧態依然とした業界の慣習や、“死”をタブー視する価値観など、固定観念に縛られた現在の終活事情に一石を投じるものである。自らを“終活屋”と呼ぶ小泉監事に、取り組みにかける思いを聞いた。
 
 
 

阪神・淡路大震災の経験が活動のルーツ

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 終活サポートを行うNPO法人和讃の会さん。小泉監事は、浄土真宗本願寺派の僧侶でもあり、釋一道(しゃくいちどう)という法名をお持ちだそうですね。法人名の「和讃」も仏教用語なのですか?
 
小泉 ええ。仏様やご先祖様を讃える文章を人々が覚えやすくするため、お経のように音節をつけたものを和讃と言います。当法人のシンボルになるのではと考え、名付けました。
 
タージン 小泉監事がこれまでどのようなご経験をなさってきたのか気になりますね。その歩みをお聞かせください。
 
小泉 私はもともと不動産関連会社で開発本部長を務めていたんです。しかし、1995年の阪神・淡路大震災の影響で職を失ってしまいました。ただ、自分よりも周囲の被災者の方々を見た時、「自分に落ち込んでいる時間はない。みなさんの力になりたい」と思い、神戸助け隊というボランティア団体を立ち上げたんですよ。そこでは、仮設住宅から引っ越しをされる高齢者のお手伝いなどをしていました。
 
タージン ご自身も被災して仕事まで失ってしまったのに、ボランティア活動に従事なさるとは素晴らしいですよ! それからどうなさったんでしょう?
 
小泉 その後は、葬儀会社で働いていました。2012年には、社会問題にもなっていた葬儀費用の不透明性をなんとかできないかと考え、グループ花音というボランティア団体を立ち上げたんです。そして、翌2014年に神戸市からNPO法人の認可を得て、現在に至ります。震災当時に被災された方々の力になりたいと考え団体を立ち上げたように、人のお役に立ちたいという気持ちは現在でも変わりません。
 
タージン なるほど。ご葬儀のお仕事をなさっていたことが現在の活動につながっているわけですか。それに、今年2020年からちょうど25年前に起きた震災の経験が、小泉監事の取り組みのルーツだったんですね。
 
 
 
 

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