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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

街づくりの一翼を担う
重要な測量・設計業

 

インフラ整備に不可欠な測量の仕事

 
畑山 本社の所在地が神戸市東灘区ですから、阪神淡路大震災も経験されたんじゃないですか?
 
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田村 はい。本社が入居していたビルが傾くほどの大きな被害を受け、1年間は仮の事務所を構えざるを得ませんでした。もっとも、震災時、私は鹿児島の大学に通ってたんですけどね。入社は震災の翌年、1996年になります。以来、営業畑一筋に歩んできました。
 
畑山 被災された翌年なら、まだまだ復興もままならない状況だったはず。耐震性など建物の安全面が社会的に大きく取り上げられた時期でもありました。業界も大きく変化したことと思います。
 
田村 そうでしたね。業界歴の浅い私も肌で感じられるほどでした。その後も、2005年の構造計算書偽装事件や、2011年の東日本大震災、2012年の笹子トンネル天井板落下事故など、大きな事件、事故が起きるたびに、建物の安全性について求められる基準が高まっていきました。そして私たちは、その都度「災害の被害や事故を未然に防ぐための仕事」という自社の役割の重要性を実感してきたんです。特に笹子トンネルの崩落事故は、公共構造物の点検の重要性が増したターニングポイントだったと感じます。弊社が道路から橋梁の設計や測量にも対象を広げる大きなきっかけになりましたね。
 
畑山 道路や橋梁という、いわゆるインフラに関わる作業ですから、震災の復興にもかなり重要な仕事ですよね?
 
田村 もちろんです。阪神淡路大震災、東日本大震災も、復興のためにはまず測量や設計をしていかないといけませんからね。私たちの仕事なくして、街の復興はありえないと自負しています。
 
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畑山 測量をしている作業員の方を街中で見かけることがあります。でも失礼ながら、それほど重要な役割を担う仕事とは思ってもいなかったですね。僕たちの安心・安全な暮しづくりの最初の工程に関わる重要な仕事なのに、その大切さに対しての世の中の認知度が低いとは・・・。なんだか自分のことのように悔しいな(笑)。
 
田村 実際に道路を敷いたり、橋を架けたりするのは別の建設会社が行いますからね。私たちの役割は、測量を行い、設計図をつくり、官公庁に提出するところで終わるんです。だから、一般の方に理解していただく機会が少ないんですよ。
 
畑山 いえいえ、お話をうかがって、僕はその重要性を十分理解しましたよ! ぜひ多くの方に、御社の業務のことを知ってもらいたいです。