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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

“過程と家庭”を大切に
チームで挑む鉄鋼関連業

 

野球選手なら10割バッター

 
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八木 英保社長はさながらリーチ・マイケル選手ですね。誰よりも汗をかくキャプテンだから、他の選手も自信を持ってプレーできます。御社がベテランと若手が一丸となってゴールに向かえている理由がわかりましたよ。では、仮に未経験者が入社したとしたら、どんな仕事から始めるんでしょうか。
 
英保 まずはお客様や業界のことを覚えてもらうために事務職からスタートします。その後、配達でお客様に顔を知っていただいてから、営業の現場に出てもらいます。弊社で営業力を磨けば、もし別の業界に移っても一生食べていけると思いますよ。
 
八木 どこの業界でも通用する営業スキルが身に付くんですね。それは心強い。でも、成長速度には個人差がありますよね。その対応はどうしているんでしょう?
 
英保 そこがまさに適材適所ですね。野球でいうなら、全員にホームランバッターになれというのは間違いで、バントがうまい、守備が上手など、一人ひとりが輝けるポジションに配置して成長を促す。その結果、それぞれのプレイヤーが一生そのスキルで食べていけるようにすることが、組織のリーダーには大事だと思います。お客様への最初のコンタクトは笑顔が輝いている人材が行い、その後のフォローは小回りがきく体力自慢の人材が行うなどと、全員がそれぞれの持ち味を発揮できるようにしているんです。
 
八木 メンバーで補い合って、総合力で勝負するわけだ。これは野球にも通じますね。
 
英保 アースメタルは10割バッターですよ。私たち10人の社員が同じバッターボックスに入ってバットを並べているようなものですから(笑)。
 
八木 とてもよくわかりやすいたとえ話だ(笑)。英保社長がすごいのは、成長を待てるところですね。若手に自分と同じレベルを求めたくなったりしませんか?
 
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英保 いえいえ、私にもまだまだ足りない部分はありますからね。限界を決めないことが成長し続けてもらうための鍵なんですよ。
 
八木 確かに、野球界にも30歳を過ぎてもなお成長する選手がいます。成長に天井はありませんからね。
 
英保 特に営業は、商品ではなく自分自身を売ることが大切です。人間性の成長に終わりはありません。
 
八木 今後はどんな人材に入ってきてもらいたいですか?
 
英保 特殊な技術を持った方が理想ですね。そのノウハウを社内で共有し、さらに幅広くお客様のニーズにお応えしていきたいです。