
インタビュアー 吉井怜(女優)
鶴来 もともと私は電力会社の社員で、技術士建設部門、第1種ダム水路主任技術者、土木施工管理技士などの資格を持っているんですよ。在職中は発電所やダム・水路の計画・設計・施工管理・保守・点検などさまざまな業務に従事しました。電力関係で政府の検討委員会の委員も務めたこともあります。その後、30代後半の頃に弁理士という職業を知り、これはおもしろそうだと一念発起しまして。会社を辞めて勉強に専念し、無事に資格を取ることができました。今年2019年に、満を持して事務所を設立したんです。
吉井 土木技術者から弁理士とは、本当に驚くような転身ですね! 実は、私は特許や弁理士さんの仕事について、あまり詳しく知りません。この機会に、ぜひ教えていただけますか?
鶴来 近年は「知的財産」と呼ばれることも増えた特許は、その名のとおり企業や個人にとっての財産です。多岐にわたる弁理士の業務で中心となるのは、技術などを発明した企業・個人様からご依頼を受け、その内容を正確に書類にまとめ特許庁に出願すること。発明は出願し認められなければ権利も発生しません。世の中には、そのことを知らず損をしている方が大勢いらっしゃるんですよ。
吉井 特許を認めてもらうには、やはりプロのお力を借りたほうがいいのでしょうね。
