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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自ら逆境へと挑み 輸入車販売に取り組む
GOALD GRACE 株式会社 代表取締役 笹山翔平

 
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インタビュアー 杉田かおる(女優)
杉田 宮城県仙台市で輸入車の販売やカスタムなどを手がけている、GOALD GRACE(ゴールドグレイス)株式会社さんのお店にお邪魔しています。まずは、笹山社長のこれまでの経歴をお聞かせください。
 
笹山 私は青森県八戸市の出身で、開業以前はずっとサッカーをしていました。全日本少年サッカー大会や全国中学校体育大会、さらに全日本大学サッカー選手権大会などにも出場したことがあるんです。また、2018年にプロリーグ3部のJ3に参入した、地元のサッカークラブにも選手として所属していたこともあります。
 
杉田 まさにサッカー一筋の半生だったんですね。この業界に入られたきっかけはなんだったんでしょう?
 
笹山 東日本大震災ですね。現役時代は選手と並行して、ほかの仕事もしていました。しかし、震災の影響でそれまでの生活を続けることが難しくなり、サッカーを続けることも断念せざるを得なかったんです。そこで、好きだった車を仕事にしたいと大学時代に決心しました。そこで、資金を貯めるために7年間、建材系の営業職として勤務し、その後、満を持して弊社を設立したんです。
 
杉田 なるほど。自動車関係の仕事に就きたいという目標をかなえられたわけですか。それでも、やはりサッカーをあきらめなくてはならないのは、つらかったでしょうね・・・。
 
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南国をイメージした明るい店内
笹山 確かに、これまでずっと10数年をサッカーに捧げてきたので、本当はプロ選手として活躍できれば最高でした。でも、選手時代に得た多くの経験や人とのつながりは、現在の仕事にも活かせていると確信しています。サッカーは私にとって、今でも大きな存在です。サッカーから話が広がって新しくできた人脈もたくさんありますよ。
 
杉田 震災後の困難を乗り越え、これまでに得た経験や人とのつながりが現在に活かされているのは素晴らしいと思います。やはり、東北の方々のパワーはすごいですね! 現在のお仕事は、どのような思いで取り組んでいらっしゃるんですか?
 
笹山 単なる自動車販売店ではなく、“トータルプランナー”になりたいと考えています。自動車の整備やカスタムの相談はもちろん、購入から乗り換え・廃車にするまでお付き合いさせていただきたいと思っています。子ども連れでも気軽に遊びに来てもらえるようなショールームもつくりたいですね。開業以前は、整備工場やカスタムショップなどに私自身が客として通い、その社長さんや従業員の方と仲良くなって、さまざまな人脈をつくってきました。現在もそのつながりでピットを貸してくれる工場もあります。整備担当もそろえて、適材適所、得意分野を活かして業務に取り組んでいます。