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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

鉄一筋の職人がつくる構造物を支える強い骨
株式会社さやま建鐵 代表取締役 山田芳照

 
プロフィール 長崎県出身。高校卒業後、19歳で上京。親戚の事業を1年間手伝い、20歳で鋼構造物工事会社に就職した。工事現場で職人としての腕を磨いたほか、工場での作業にも従事。鉄骨に関わるあらゆるノウハウを学ぶ。専務取締役に就任後は経営にも参画した。リーマンショックのあおりを受けて会社が倒産してからは、従業員を救うために起業。個人事業主として独立し、2018年1月には法人化を果たした。【ホームページ
 
 
 
夢の住居をつくるというテレビ番組で取り上げられたこともある、鋼構造物工事の株式会社さやま建鐵。困難と思われる依頼者の要望を見事、実現へと導いた。それを可能にしたのは、この道一筋35年の山田芳照代表取締役をはじめとする鉄骨のプロたちの、“匠”と称される高度な技術だ。建物の完成後は外から見えなくなる鉄骨。その仕事に誇りを持ち、職人人生を捧げる山田社長から、鉄骨にかける思いを聞いた。
 
 
 

前職の従業員のために起業を決意

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 埼玉県狭山市に本社を、入間郡に工場を構えるさやま建鐵さん。鋼構造物工事業を手がける企業だそうですね。山田社長は、いつ頃この業界に入られたのですか?
 
山田 20歳のときです。長崎から上京し、親戚の商売を手伝ったのちに、前職の鉄骨会社に就職しまして。以来、約35年間、鉄一筋で歩んできました。
 
水野 ベテランですね! 法人の設立は今年2018年1月、起業なさったのは2014年だとか。業界的には、もっと若くして独立される方も多いので、意外な印象を受けました。
 
山田 実は、独立しようと自分から考えたわけではないんですよ。骨を埋めるつもりでいた前職の会社が、リーマンショックの余波を受け、2010年に倒産してしまいまして。10名ほどいた従業員を救うために、当時、専務取締役だった私が新たに起業しようと決意したんです。前の会社の負債整理なども私が引き継いだため、事業を安定化させるには多少時間が必要でしたけどね。
 
水野 それでも、倒産という悲劇を経験されて、そこから起業してわずか8年でここまで事業を盛り上げられたのはすごいですよ! 従業員の方も、前の会社からそのままですか?
 
山田 ええ、嬉しいことにみんな、私を信じてついてきてくれました。当時の仲間は全員今も一緒に働いています。