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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

業界の活性化を目指す
精密機械の特殊輸送会社

 

利益よりドライバーの安全を最優先に

 
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機能性にこだわった、ユウ・エスラインの真っ赤なトラック
石黒 上地社長は、2000年にユウ・エスラインさんを立ち上げたそうですね。そもそも、どういった経緯で起業されたのですか?
 
上地 長年勤めていた運送会社を退職したところ、取り引きのあった協力会社やお客様から、私個人との取り引き継続を強く要請されたんです。出資のお話までいただいたので、「これまでお世話になった方々に恩返しできるのであれば」と起業を決意しました。
 
石黒 それだけ求められていたんですね! 2020年には創業20周年を迎えられると思います。これまでを振り返ると、どのように感じますか。
 
上地 苦労はあったものの、多くの方に助けられてここまで続けてこられました。近年は輸送費が値下がりし、採算を合わせるために従業員に過酷な労働を強いる運送会社も少なくない中で、経営面以上に従業員が働きやすい環境を第一に考えてきたんです。
 
石黒 一般には、輸送費の値下がりが労働環境に悪影響を及ぼしているんですね。
 
上地 はい。例えば、高速道路の通行料金が輸送費に上乗せされないケースもあるんですよ。そのため、多くの運送会社ではドライバーに一般道を走行させています。そうすると必然的に高速道路を走行するより運転時間が長くなり、疲労や眠気を感じることが多くなります。ですが、納期を守るため、無理して運転を続けるドライバーが跡を絶たないんです。
 
石黒 それだと交通事故を起こすリスクが高まって、危険ですね・・・。
 
上地 はい。そこで弊社では、通行料金をお客様からいただけない場合であっても、ドライバーには高速道路を走行するよう伝えています。結局、事故を起こして機械が故障してしまったら、かえってお客様にご迷惑をおかけますし、何よりもドライバーや第三者の命には代えられませんから。
 
石黒 その通りですよね。他にもそういった、値下がりのしわ寄せはあるのでしょうか。
 
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上地 はい。中には重量物の積み卸しを行う際、人件費を削減するために、本来2~3人の人手がいる作業を1人で行わせている運送会社もあります。そのせいで、荷物が落下したり、キャスター付きの荷物が勢いよく移動したりして、ドライバーが負傷する事故も多く発生しているんです。その点、弊社では現場の判断に任せているものの、各ドライバーには絶対に無理はしないように伝え、無理だと判断した時は事務所に連絡して応援を頼むよう、指示しています。そして万が一、作業中に「危険だ」と感じた場合には、荷物よりも自分の命を大事にするように言っているんです。
 
石黒 機械は故障しても修復することができますが、大きな怪我をしたり人命が失われたりしたら、取り返しがつきませんものね。上地社長のお考えと現場への指示は、正しいと思います。
 
 
 
 

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