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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 静岡県出身。23歳のとき、静岡県伊豆市で鳶業務を手がける土屋工業を創業。複数のゼネコンと取り引きし、順調に業績を拡大する。取引先のゼネコンのうち1社が東京に進出したことに伴い、拠点を関東に移した。現在は、建設コンサルタントとして土地活用の提案を行う他、海外での事業展開を支援するなど、幅広い内容でコンサルティングを行っている。
 
 
 
経営者は日々、様々な悩みに直面している。内容によっては相談先として士業などの専門家が思い浮かぶものの、中には誰に相談すればよいのかわからない悩みもある。茨城県で活動する株式会社SOKI(ソーキ)の土屋法隆代表取締役は、建設コンサルタントとして土地や建物に関する相談に応じる傍ら、「人の喜ぶ顔が見たい」と、海外進出や販路拡大など、建設以外の悩みにも幅広く対応。専門外の分野については、数多くの仲間と協力して解決にあたる。
 
 
 

鳶業務から建設コンサルにシフト

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 SOKIさんは、建設に特化したコンサルティングが主業務だそうですね。土屋社長はこのお仕事に就かれて長いのですか。
 
土屋 私は2017年現在55歳ですから、見習い時代から数えると40年近く建設業に携わっていることになりますね。この会社は、私が23歳のときに興したもので、元々は鳶業務を手がけていたんです。
 
石黒 鳶業務からコンサルにシフトされたのはどういった理由からでしょうか。
 
土屋 鳶は必要経費のほとんどを人件費が占めるため、受注量が安定しなければ、大所帯にすることが難しい職種だと言えます。弊社も、多いときには35~36名ほどのスタッフを抱える中、暖簾分けするなどしてリスクを減らし、少数精鋭態勢を保ってきました。しかし、近年になって安全管理規制が厳しくなり、対策に大きなコストを割かなければならないいっぽう、業界全体が人手不足に陥り、必要なマンパワーを確保しづらくなってきたのです。
 
石黒 なるほど。人手不足になれば一層、1人あたりにかかる人件費は高騰します。工事費そのものが変わらないのに人的コストが上昇すれば、経営的には苦しいですね。