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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール (とうかいりん はるお)山形県出身。エンジニアとして会社に勤めるうちに独立心が芽生え、1992年に(株)オウルテックの設立に参画する。しかし、2年後には取引先の会社の3年にわたる支払遅延により3000万円の損失を抱えることに。そのため、2年半は創業者でありながら自社の業務の他に居酒屋のアルバイトを掛け持ちする生活を送る。この経験により縁に恵まれ、多くの気付きも得て会社の発展に寄与。2014年に代表取締役に就任し現在に至る。【ホームページ
 
 
 
パソコンの周辺機器やスマートフォン用アクセサリーを開発・販売する株式会社オウルテック。代表取締役の東海林春男氏は、6畳一間のアパートで同社を起業。付加価値を重視する商品へのこだわりで、25年かけ社員80名の会社に育て上げた。会社の礎は社員すなわち“人財”であり、社員の成長が会社の発展に寄与すると考える東海林社長は、社員の資格取得を後押しし社内イベントの開催にも積極的。その先に目指すのは、自らの力で考え動くことができる「自走集団」の完成だった。
 
 
 

3000万円を回収できず居酒屋でアルバイト

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 コンピュータ周辺機器やスマホのアクセサリー商品を手がけていらっしゃるオウルテックさん。2014年に就任された東海林社長は、創業者のお1人でもあるとお聞きしました。
 
東海林 弊社は1992年に前社長と私の2人で創業。私が住んでいた6畳一間のアパートで事業を始めたんですよ。当時は、それまで勤めていた会社から「とにかく独立してみたい」という気持ちだけで起業しましたね。
 
 2017年現在、オウルテックさんには社員が80名もいらっしゃるそうですね。25年かけて会社を大きくする間には、様々なエピソードがあったのではないでしょうか。
 
東海林 創業から2年ほど経った頃には、販売先の会社が3年にわたり支払遅延して売掛金3000万円を回収できなくなる、といったことがありました。その後の2年半、昼は弊社で働き、夜は居酒屋でアルバイトを続けたんです。
 
 企業の創業者が居酒屋でアルバイトですか!
 
東海林 はい。でも、居酒屋の仕事をしなければ出会えなかった人も大勢いますよ。実はそのうち2人は、現在、弊社の社員として働いています。彼らは立派な上場企業に勤めていたのに、居酒屋のOB会を通じて私が弊社の社長になったことを知ると、その会社を辞めて転職してきてくれたんですよ。
 
 それは嬉しいですね。オウルテックさんは人と人とのつながりを大切にしていらっしゃるとよくわかります!