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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 神奈川県出身。大学を卒業後、大手総合飲料メーカーに就職する。9年働いた後、父に呼び寄せられる形で祖父が創業した東宝タクシー(株)に入社。経営を委ねられた後、ドライバーの連帯意識を強化するべく様々な取り組みを実行する。また、「子育てタクシー」などの新しい取り組みを取り入れ、全国子育てタクシー協会の副会長としても、業界の活性化を目指して活動している。【ホームページ
 
 
 
神奈川県横浜市のタクシー会社、東宝タクシー株式会社では、ドライバーの資質向上に向け、積極的な取り組みを行っている。まずはドライバー全員の連帯意識を育み、他社に先駆けて「子育てタクシー」の取り組みを導入。その利便性から育児家庭に好評を博している。さらに高齢者への配慮も欠かさないことで、快適な乗車を実現。従業員が一丸となってサービス向上に取り組む同社を、育児奮闘中のママタレントである石黒彩さんが訪ねた。
 
 
 

総合飲料メーカー社員からタクシー会社経営者へ

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 東宝タクシーさんは創業60年以上の歴史ある会社だそうですね。大野社長はその3代目経営者だとうかがっています。
 
大野 はい。創業者は私の祖父で、その後を継いだ父は半世紀にわたって会社を守ってきました。現在は父を会長に据え、実質的な経営は私が担っています。
 
石黒 大野社長は学校卒業後すぐに、この会社に入社されたのですか?
 
大野 いえ、入社したのは8年前の2008年頃で、それまでは大手総合飲料メーカーで働いていました。それがある日、突然父に呼ばれて「経営を引き継がないか?」と言われましてね。家業を継ぐのもいいかなと思って、転職を決意したんです。
 
石黒 家業とはいえ、全く畑違いの業界からの転職ですから、始めは戸惑われたのではありませんか。
 
大野 そうですね。実際に入社してみると、驚くほどタクシー業界は競争意識が希薄でした。前職では価格競争が激しく、1銭レベルでコストダウンに努めていましたからね。タクシー業界では国土交通省が運賃をコントロールしているため、価格競争というものが基本的に存在しなかったのです。また、従業員の会社に対する忠誠心が弱いのにも、驚きました。