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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

広告とは異なる
勝つための“広報戦略”

 

メディアとの関係を構築し、効果的にPR

 
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鈴木 その成果はいかに?
 
菊池 はい。7年間連続で志願者数が増加していますよ。広報アドバイザーを始める前と比べ、2.5倍にも増えたんです。偏差値も大きくアップし、大学のブランド力を測る様々なランキングも向上しました。
 
鈴木 それは素晴らしい! 効果的な広報活動が与える影響の大きさがうかがい知れますね。具体的にはどのようなことをなさるのですか。
 
菊池 まず、先ほどお話した通り記者の方々との信頼関係を構築し、そのうえでプレスリリースなどを継続的に発信しました。ただしプレスリリースだけでは効果が低いので、メディアの取材を積極的に受ける必要があるんです。でも、こちらが来てほしいと思って待っていても、記者の方々が自発的に来てくれることは期待できませんよね。そこで大学から記者へ提案を行い、取材に来ていただけるような仕かけをつくるんです。
 
鈴木 なるほど、取材に来るのをじっと待っているのではなく、来てもらえるように仕かける。それこそが広報活動で大切なんですね。
 
菊池 はい。そのうえで記者会見や発表会、説明会・見学会などを開催します。こうすることによって、マスコミの認知度を高めてファンに育てられると、より効果的な広報活動が展開できるわけです。
 
鈴木 そうすると、広報担当者のプレス対応によって、企業で言う商品のプロダクトやサービスの価値も左右されてしまうわけですね。広報活動次第では、高いポテンシャルを持っていても、埋もれてしまう可能性があるわけだ。
 
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菊池 そうなんです。特に日本のメーカーは技術力があるのにそれをうまくPRしていないため評価されず、結果として業績も上がらないようなもったいないケースがよく見られます。こうした状況を改善するには、広報担当者を育てることが必要。しかし日本の企業の場合、数年おきに人事異動があって経験豊富な担当者がなかなか育たないのが実情です。
 
鈴木 確かに、海外の企業やスポーツチームの監督・選手などは、メディアとの付き合い方が上手なイメージがあります。今のままではどんどん、日本は世界との競争に負けていってしまいますよ。日本全体が広報のあり方を考えないと。
 
菊池 幸い私は、会社員時代を含め22年間続けて、広報を経験することになり、その経験からノウハウを得て、メディアとのネットワークも築くことができました。企業や大学の広報活動の強化の支援だけでなく、日本では一般的になかなか教わることがない「本来の広報活動の仕事と役割」をしっかり伝えていきたいですね。
 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様が期待されている以上の結果を出せたときは最高に楽しいですね。自分の考えた仕かけでメディアに大きく記事が取り上げられたときは何よりも嬉しく、「広報の仕事をしていて良かった」と思える瞬間です。今後も広報を通じて、より多くの企業や大学を応援していきますよ。
(菊池泰功)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 PRクエスト株式会社
 ■ 本社 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-31-15 さくらビル3F
 ■ 事業内容 広報活動のコンサルティング・業務代行/マーケティング・コミュニケーションの支援業務/広報セミナーの企画・運営
 ■ 設立 平成21年9月
 ■ 主な取引先 株式会社PR TIMES/ティー・フォー・ティー株式会社/ピーアンドシー株式会社
 ■ ホームページ http://www.pr-quest.jp/