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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 川村ゆきえ(タレント)
川村 茨城県土浦市にお店を構えるザックスオオヌマ靴店さん。明治時代から続くお店の4代目である大沼代表は、靴のプロフェッショナルだそうですね。実は私は、どんな靴を選んでも靴擦れができてしまうので、困っています。まさに今も、履いているサンダルのせいで足が痛いんですよ。
 
大沼 わかりました、では見てみましょう。靴を履いたまま、こちらの台に足を乗せてください。──パッドを挟んで靴の甲の高さがフィットするよう調整しました。いかがですか、ちょっと歩いてみてください。
 
川村 わぁ、すごい。かかとはぴったりくっついてくるのに、指先はゆるくて楽になりました。足が自然に上げられます! どうしてこんなに変わるのでしょう。
 
大沼 このサンダルの場合、川村さんがすでにご自分でパッドを入れて幅の調整していましたね。それで多少は良くなっていましたが、足の甲の部分が合っていないままでした。そこをさらにパッドを入れることで調整したんです。靴でもサンダルでもゲタでも、履き物というのは全体的にゆったりしていたり、ピッタリしていたらそれで良い、ということではないんです。大切なのは、「指先はゆるく、指の付け根から後は足と靴が一体化していること」なんです。つまりメリハリですね。
 
川村 履き心地は、好みで選ぶものではないんですね。
 
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大沼 ええ。靴とはそういうものだと決まっているんですよ。少し考えてみてください。人間はそもそも何十万年も裸足で歩いてきたのです。この時、指先はキツイことなんてないし、踵もブカブカするはずないですよね。靴はその「人間本来の歩き方」が妨げられないようにできていなければ、ウソなんです。
 
川村 言われてみると、確かにそうですね! そんなこと、靴店で教えていただけたのは初めてです(笑)。
 
大沼 そうですよね。お客様の足にぴったり合う靴を選び、痛い靴は痛くないようにして差し上げるのは、プロである靴屋の仕事であるはずです。ですから、皆さんが足に合った靴を履いていないとしたら、それは私共、靴屋の責任だと考えています。