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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 杉田かおる(女優)
杉田 桐たんすの修理・リフォームを手がけていらっしゃる山本工業さん。埼玉県春日部市は昔から桐たんすの名産地ですね。
 
山本 ええ、この辺りでは「娘が生まれたら、桐を1本植えなさい」という言い伝えがあります。桐は20年で大きく成長するので、娘が嫁入りする時にそれを切ってたんすにして持たせてあげるのです。
 
杉田 素敵なお話ですね! そもそも、桐がたんすの材料に向いている理由は、どこにあるのでしょう。
 
山本 そうですね。桐たんすは燃えたとしても表面が炭化し、それ以上は燃えにくくなるんです。また、引き出しの隙間に水が浸透すると切り口が水を吸って膨張するため、たんすの中までは燃え移りません。以前私の家が火事で全焼した時も、桐たんすの中は燃えずに、大切な着物や帯は無事だったんですよ。
 
杉田 ええっ! 全焼してもですか! 見た目が美しいだけでなく、高価な着物も安心して保管することができる。それが桐たんす最大のメリットなんですね。
 
山本 はい。また、多くの方がご存じでないのですが、桐たんすはリフォームによってキレイによみがえらせることができるんです。例えば、祖母が使っていた年代物の桐たんすでも、孫娘が嫁に行く時にリフォームしてあげれば、新品同様になるので立派な嫁入り道具になりますよ。
 
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桐たんすのリフォーム前(左)とリフォーム後(右)。新品同様にキレイになる
杉田 リフォームができるなんて、初めて知りました! 桐たんすについて、どこに相談していいのかわからず困っている人もいるでしょうね。
 
山本 そうなんです。母の形見だからと、壊れた桐たんすを使い続けている方も少なくないんですよ。そういった方々のお力になれるよう、当社ではリフォームによってキレイにする以外にも、部分的な修理など幅広く承っています。
 
杉田 ものには様々な思い出が宿るので、買い換えることなく使い続けられるのは嬉しいですよ! 最近は使い捨てのものが増えてきていますが、伝統と愛着のあるものを受け継いで使えるのは幸せなことだと思います。リフォームしていただければ、新品を買うよりはるかにリーズナブルですしね。ところで、山本工業さんでは桐たんすの製造はしていないのですか?
 
 
 
 

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