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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大きな笑顔の樹の下に
地域住民が憩い暮らす町

 

無理と言わない介護を目指す

 
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高崎の青い空。住み慣れた地域で幸せな余生を送るなら咲の樹に
久保 私も事務に営業にと仕事を1人で抱えすぎてしまって余裕がなくなる時がありますよ。でも、スタッフがいるんだ、協力して仕事を進めればいいんだと思うと、スーッと気が楽になる。不思議だし、ありがたいですよね。
 
吉井 そう! 私も1人じゃないと思った時から、舞台で演じられる楽しみや幸せをより感じるようになりました。
 
久保 現場にいると目の前の仕事でいっぱいになり、視野が狭まります。そういう時には、えてして自分だけが仕事をしているような気分になる。でも、例えば掃除をすると決められている時間にしていない人がいても、その人は怠けているのではなく、別の仕事をしてくれているのかもしれない。そんなふうに考えて心を広く持てれば、余裕ができ、「無理と言わない介護」も実践できる。私はそう思っています。
 
吉井 「笑顔の花が咲く樹」に続いて、「無理と言わない介護」。それはどういう意味ですか? 
 
久保 例えば、利用者様がスタッフに何かを頼んだとします。それが明らかに無理難題なら、「そのようなことはできません」と断らざるを得ないでしょう。でも、断られたほうはショックですよね。
 
吉井 確かにショックだけど、もともと無理な依頼をしているのだから仕方がないとも思いますが・・・。
 
久保 そうかもしれません。でも、不可能な依頼にも、代替案を提案することは可能だと思うんです。「言われた通りにはできないけれど、別のやり方ならできます」って。
 
吉井 そうか! 確かに、それなら、むげに断るよりも角が立ちませんね。
 
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久保 人はよくも悪くも、たくさんの人に影響を及ぼしながら生きています。ポジティブなことを言えば相手もポジティブになるし、逆にネガティブなことを言われれば、自分もネガティブになります。だから私は、ポジティブな意見や姿勢を大事にしたいんです。その中からポジティブな発想が生まれ、そうやって前向きな人が集まっていけば、やがて集団全体も前向きになれると思います。
 
吉井 まさにポジティブシンキングですね。直近の計画は何かありますか? それこそポジティブな。
 
久保 ありますよ(笑)。近い将来、土地を買い足し、敷地内に農園や、お年寄りと子どもが交流できる公園をつくる計画です。IT技術を用いて遠く離れたご家族とテレビ電話で話せる環境はもうすでに整えましたし、学童クラブを開いたあかつきには、英会話の時間なども採り入れたいと思っています。そうやって、福祉だけが時代に取り残されないようにしたい。実現するよう頑張ります。 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
大変な時もつらいと感じる時もありますが、何を楽しむにしても自分自身が幸せを感じていなければ。それを表情や仕草にも表して、周囲に伝えていなければ。だからどんなことも前向きに捉えて、笑顔でいることですね。
(久保晋也)
 
 :: 事業所概要 :: 
   ■ 事業所名 咲の樹
 ■ 所在地 〒370-2107 群馬県高崎市吉井町池144-1
 ■ 事業内容 住宅型有料老人ホーム運営/デイサービス/訪問介護事業所
 ■ 開設 平成26年11月
 ■ 従業員数 14名
 ■ ホームページ http://amolia.net