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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人々の財産を守るべく
地図を相棒に境界を糺す

 

コミュニケーションで信頼関係を構築

 
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法務局で打合せ。関係各所とのコミュニケーションも重要だ
前園 どの業界でも同業者との競争がありますが、差別化はどのように図っておられますか?
 
平田 最近では公的手続きの多くが電子申請可能ですが、古くから事務所を営まれている同業者の多くは今も紙ベースの申請をされているようです。これだと登記所まで届出に行ったり、謄本を受け取りに行ったりする労力がかかります。差別化という点で、そのあたりをオンライン化して手続きのほとんどを電子申請で行っていますね。
 
前園 事務所にいながら手続きができるわけですね。
 
平田 はい。なので、かなりのコストダウンになります。アシスタントも少なくてすみますから人件費も省け、その分、お客様に報酬面で還元できています。紙の使用量もだいぶ少なくできるんですよ。
 
前園 無理に安売りをするのではなく、効率化を図ったうえでプライスダウンしておられるところが素晴らしいですね。
 
平田 ただし、効率化といっても全ての業務をビジネスライクにこなしているわけではないことも強調させてください。不動産は高価な財産ですから、関係者の方としっかりコミュニケーションをとり、配慮しながら仕事を進めていますよ。
 
前園 わずかな境界の誤差が地価に大きく関わってくることもあるでしょうから、円滑なコミュニケーションでトラブルを回避することは確かに大事でしょう。
 
平田 はい。幸い私は人と話すことが好きで、バックパック旅行中もいろいろな人種、文化の方々と出会いました。旅先でもビジネスでも自分の言いたいことをわかりやすく伝えるのが大事で、特にこの仕事においては変に専門家ぶらず、難しい言葉は使わないようにしています。
 
前園 士業の方々は近寄りがたいイメージがありますが、平田代表はそのような雰囲気がまったくない。お客様も同じ印象だと思います。
 
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平田 ありがとうございます。不動産登記以外のことで相談をもちかけられ、税理士や司法書士の方を紹介することもあります。契約にはつながらなくても、なるべくお役に立てるよう努めていますよ。
 
前園 他業種の方とのパイプづくりにもなるだろうな。今後の抱負についてはいかがですか。
 
平田 今ある仕事を丁寧にこなしていくだけですね。そしていつか、国レベルでの境界問題に携わりたいと思っています。
 
前園 国レベル? どういうことですか?
 
平田 以前、趣味で魚釣島のことを調べたことがあるんです。あの島は登記簿や公図がしっかり残っていまして、にもかかわらず我が国が隣国と境界問題を抱えていることが、個人的には残念でなりません。なので国レベルの境界問題を解決するような仕事にも関われたら、専門家として嬉しいですね。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
私もサッカーをやっていました。サッカーは対応力が問われるスポーツです。基礎練習を重ねることで、本番でアドリブができるようになります。仕事も同じ。一つひとつ積み重ねて、時にはアドリブを楽しんで、自分の作品を残すようなつもりでやりたいですよね。
(平田義昭)
 
 :: 事務所概要 :: 
   ■ 事務所名 平田土地家屋調査士事務所
 ■ 所在地 〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色1240-3
 ■ 事業内容 土地家屋調査士(横浜地方法務局 筆界特定室 筆界調査委員/民間紛争解決手続代理認定番号 第402021号)
 ■ 設立 平成20年2月
 ■ フェイスブック http://www.facebook.com/hirata.chousashi.office