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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 杉田かおる(女優)
杉田 うわあ、靴がたくさんありますね! これ、全部井上代表の手づくりですか?
 
井上 はい、ミシンは使わず手縫いでつくっています。その時の気分や体調で多少、仕上がりが変わるので、同じ靴は二つとありません。せっかくですから、試しに履いてみてください。
 
杉田 じゃ、失礼して・・・。履き心地がいいですね。それに、この味わい、革の質感・・・素晴らしいです。特に色使いが素敵! 映画や絵本に登場しそうな靴ですよ。
 
井上 お客様からもそのようにコメントをいただきます。特にファンタジックを意識しているわけじゃないんですけどね(笑)。基本的には、トラッドなテイストとエッジの利いたデザインを一足の中で融合させるよう意識しています。
 
杉田 トラッドも大事にするんだ。最先端のデザインに走らないのは、なぜですか?
 
井上 靴というものの形がなぜ、昔とあまり変わらないのか。それはやはり、昔からある形が一番履きやすいからだと思います。だから私は、伝統的でオーソドックスなデザインの靴にちょっとした現代風の冒険心や遊び心を加えていく、そんなコンセプトの靴をつくりたいんです。
 
杉田 なるほど。だから、どこかで見たことがあるようで、でもやっぱりオリジナルな、自分だけの靴をつくれるわけですね。井上代表は、もともと靴がお好きだったんでしょうか。
 
井上 ファッション全般が好きでしたが、大学時代まではどちらかというと服に興味がありましたね。大学を卒業後はロンドンにあるファッション関係の大学に進んでマーチャンダイジングの勉強をして、帰国後に、靴の企画卸の会社に入社しました。メーカーから靴の発注を受け、工場に取り次いでOEM生産する会社でした。
 
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杉田 それが靴づくりとの出会いですね。具体的には、どんなお仕事の担当だったんですか?
 
井上 生産管理です。メーカーと工場の仲介役ですね。その仕事で工場に通ううち、靴の奥深さに目覚めたんですよ。それで2011年に会社を辞め、再びロンドンへ行き、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションのシューメイキングコースを修了して、工場や資材店を開拓して帰国しました。本格的に自分のブランドを始めたのは2013年です。