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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。約30年間、中小・零細企業および個人専門の信用金庫に勤務する。融資関連部署で20年以上融資課長として審査・管理・回収の実務を経験。バブル崩壊後には清算・譲渡業務にあたり地域の金融機関として責任を痛感。整理回収機構に移管される中小企業の苦境を目の当たりにし、支援に回ることを決意した。退職後、地元企業のサポーターとなるべく2012年11月に三鷹法務行政書士事務所を設立。【ホームページ
 
 
 
「お金は経済を回すための、人体にとっての血液のようなもの」――三鷹法務行政書士事務所代表・菅井弘行氏はそう語る。およそ20年、信用金庫の融資責任者として最前線に立った男の人生哲学だ。あくまでも地域に密着し、経営難に苦しむ中小企業を支援する。顧客と同じ地平に目を据えて――。「貸す」 側の立場から 「借りる」 側のサポートへ転身する経緯に何があったのか。バブル崩壊で何を見たのか。クールな外見とは裏腹に、熱き血潮を巡らせる行政書士の生き方に迫る。
 
 
 

中小・零細企業を対象に資金調達をサポート

 
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インタビュアー 相原勇 (タレント)
相原 三鷹法務行政書士事務所さんでは、中小・零細企業を対象とした融資相談や資金調達の支援を行われているそうですね。
 
菅井 はい。その他にも会社設立や遺言・相続、各種許認可申請もお手伝いします。様々な問題の相談窓口として弁護士や税理士、司法書士などの紹介も承りますよ。
 
相原 お金の問題に幅広く対応しておられるんですね。「行政書士」 には敷居の高いイメージがありましたが、良い意味で裏切られました。
 
菅井 行政書士は “街の法律家” です。お気軽に相談してほしいですね。ちなみに私は、「アドバイス」 という言葉は使いません。どうも 「上から目線」 みたいな感じがしますから。そうじゃなく、お客様と同じ目線でサポート役に徹したいんです。
 
相原 まさに “街の法律家” ですね。2012年11月に事務所を設立し、2013年9月から融資関係の営業を開始されたとうかがっています。それまでの約10ヶ月間、どうされていたんですか?
 
菅井 元同僚に話を聞いたり、専門書などを読んだり、また数多くのセミナーに参加したりして方向性を模索していました。行政書士は実務経験なしに開業できますが、準備不足でお客様にご迷惑をかけることだけは避けたかったんです。