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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.26 ビジネスのOSを書き替える

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.26 ビジネスのOSを書き替える 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

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こんにちは、佐藤勝人です。いよいよ12月。2018年の総決算だ。ちなみに平成も今月を入れてあと5ヶ月足らず。平成30年間の総決算を5ヶ月でしろとは言わないけれど、社会の雰囲気が変わるだろうことへの心構えはしておくべきだ。雰囲気が変われば習慣も変わる。というわけで、今回は“習慣”がキーワード。
 
 

娘の夏美、添乗員初仕事!
それは私のギックリ腰から始まった・・・

 
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Amazon Go内の天井。カメラやセンサーがびっしり!
本論の前に、記念の意味もこめて娘のデビューについて触れさせてほしい。先月の13日、「アメリカ商業視察セミナー」の出発当日の朝の話からだ。私はまたあれをやらかしてしまった・・・ギックリ腰だ。
 
娘のアメリカ視察添乗員としての初仕事だったから、気を張っていたのかな。大した症状ではなかったが、「なんで当日にそうなるの!」と、嫁にはめちゃ怒られた。
 
でも、娘は怒らなかった。ささーっと車を飛ばして湿布を買ってきて、ペタッと貼ってから「お父さん大丈夫?」だった。もちろん、嫁は私がこれぐらいのことじゃヘコタレないことを知っているから安心して怒っていたわけだが、娘は「なんとか私がお父さんを連れて行かなきゃ!」と思ったんだろう。怒るよりも対処に動いた。あれは感動したなあ。
 
娘は現地での働きぶりも立派だった。私が何かで「あっ」と思ったときにはもうそれに向けて動いている。勘の働かせ方というか、頭の使い方のタイプが私と似ているんだと思う。それでいうと息子の勇士は相手に構わずのほうなので、私より嫁に似ているのかな? これはどっちがどっちということではなくタイプの違いだが、初仕事から阿吽の呼吸で動けたから嬉しかった。
 
 

Amazon Goでの鮮烈な体験
買い物の“習慣”が変わる!

 
さて“習慣”の話。今回の視察はAmazon Go(アマゾンゴー)での買い物が目玉の一つだった。すごかったね。天井がカメラとセンサーだらけ。日本でもセブン-イレブンが顔認証システムを入れた無人店舗を今月始めるというが、レベルが違う。Amazonは昨年の研究開発費だけでも約2兆4000億円も投資したっていうんだから。まるで桁違いだ。
 
実際にどう買うかというと、まず入店準備として、Amazon Goのアプリをダウンロードする。各自スマホを開いて操作したが、中にはやり方がわからない参加者もいるから、それらの皆さんには娘が回ってセッティングしてあげていた。準備ができたら入口ゲートでスキャンして、いざ入店だ。
 
初めはやっぱりソワソワしたよね(笑)。どうしてって、棚の商品をそのまま自分のバッグに入れるっていう習慣がないから。だって行動は万引きと同じだもん。しかも、買い終わって外に出るときはゲートを通るからセンサーでバッグの中の商品を検知するんだと思うじゃん? それもないの。なんにもない。だから「本当に大丈夫か? 窃盗犯にされてないよね?」と思っていたら、退店後1分ぐらいして購入リストと請求額のメールがAmazonから送られてきた。見たら全部合ってる。「すげえ!」って思ったよ。
 
で、試しにもう一回入ってみたわけ。今度は娘に、「これお前のほうで買っといて」って、私が棚から取った商品を娘のバッグに入れてもらって。それで外に出たら娘宛のメールにその商品の請求がなかったから、「やっぱテクノロジーも下手こくんだねお父さん」「そうだな得しちゃったなあ」なんて笑っていたら、すぐに私のメールが鳴って、ちゃんと私宛に請求してきた。「やっぱテクノロジーすげえぇぇーッ!」って、今度は思わず叫んじゃったよ(笑)。
 
それからAmazon Books(アマゾンブックス)にも行った。買い方は、棚の本のバーコードをスマホで読み取る→Amazonのサイトの商品ページが開く→内容の紹介を見る→棚の本を買うのも可、ページ上で購入するのも可だ。
 
すると、買っちゃうんだよなぁ(笑)。その店でもそうだし、つい店をハシゴしてしまうの。手ぶらだから。今までは買ったら持ち歩かなきゃいけないから重かったしうっとうしかったけど、それがない。「なんてラクなんだ!これは買い物の“習慣”が変わるぞ!」とつくづく思ったね。
 
変わるのは小売側も同じだ。例えば在庫。今までは10店舗展開しようとすれば各店の在庫が100個ずつの場合全店合計1000個の在庫を持たないといけなかったところ、今回私が体験した買い方が主流になれば、物流倉庫に在庫を500個置いておけば各店舗は展示品のみでよくなる。ということは、10店で1000個必要だった在庫が半分で回せるってことになる。「これは事業を回すのがラクになるな。この経営手法を覚えたらもう戻れないだろうな」と思った。
 
 

テクノロジーの力が
“習慣”というプログラムを書き換える

 
帰国してからも“習慣”にかかわる気付きがあった。サトーカメラでは去年から「オンラインとオフラインの融合」というテーマで改革を進めている。一例がYouTube(ユーチューブ)の活用だ。昨年6月から自社動画の番組を開設して投稿を始めたところ、女性アソシエイトの「ともよ。」(編集部注:法人営業部の植竹智世さん)が大人気になって、番組登録者数がもうすでに1万2000人を超えている。しかも番組の人気と連動して売り上げも伸びている。さらに先月下旬には男性アソシエイトの「オート先生」(編集部注:宇都宮本店の佐藤秀明さん)が、Twitter(ツイッター)の投稿で全国から写真を送ってもらってライブで講評する投稿を始めたから、帰国後にそれを見たわけだ。
 
自宅にいたから居間のテレビにYouTubeをつないで見たんだが、何がすごいって、ライブ感がすごいの。リアルタイムで全国の視聴者からどんどん写真が投稿される。それをスタジオのオート先生が大画面に出して、ライブで講評していく。書き込み欄に発言がバンバン入る。それにオート先生が答える。私もスマホから書き込んだら、「副社長が来ましたー!」なんて言って拾ってくれて、他の視聴者が書き込みで反応して、それにまた私が反応して・・・。そうやって2時間があっという間に過ぎた。
 
「何だ今の感覚!?」って、終わってから思ったね。3000~4000人が全国から参加し、同じ対象についてリアルタイムで、双方向にコミュニケーションする。参加感がハンパない。それでまたオート先生が勧めたら商品が売れていくんだから、たまんないよ。
 
そのライブが終わった後に普通のテレビ番組をつけたんだけど、なんにもおもしろく感じなかった。昨日までそれなりに面白いと思って見ていた番組がまるで気の抜けたものに感じた。テレビを見ることについての“習慣”が根底から変えられちゃったわけだよ。たった2時間のインタラクティブなライブ視聴体験でね。
 
私たちの生活がテクノロジーによって変化するのは、テクノロジーが私たちの“習慣”というプログラムを書き替えてしまうからだと思う。同様に、時代も変わるときには一気に変わるのは、OSのバージョンを変えるとコンピュータが別物になるようなものか。
 
皆さんのビジネスはどうだろう。OSのバージョンアップは、進んでいますか?
 
12月19日~2019年1月31日までの勝人塾
■12月21日とちぎ勝人塾プレミアムIN宇都宮
事務局日本販売促進研究所
https://www.facebook.com/events/1881116131986305/
 
■1月10日おおさか勝人塾IN難波&十日戎参りツアー
事務局経営コンサルティングアソシエーション
https://www.facebook.com/events/483740168784761/
 
■1月22日第41回サトカメエキサイティング一般公開
https://www.facebook.com/events/1943793822595763/
 
■1月25日第13回とうほく勝人塾IN八戸
事務局やまはる
https://www.facebook.com/events/700983126967762/
 
■1月29日第40回にいがた勝人塾IN新潟
事務局おぐま式POP塾
第5回「ニコニコチャンネル ニッポン勝人塾」(12月17日 15:00 – 16:00)の告知
 
 
 
繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.26 ビジネスのOSを書き替える

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ株式会社・代表取締役副社長/日本販売促進研究所・商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司・チーフコンサルタント/作新学院大学・客員教授/宇都宮メディアアーツ専門学校・特別講師

 経 歴  

1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキャノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)など。新刊の『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方』(同文舘出版)が好評発売中。

 オフィシャルサイト 

http://satokatsuhito.com/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 
 
(2018.12.19)
 

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