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このタマ、あのタマ、どんな多摩? ~ご当地検定、受けてみました!~ 

 
 
 ご当地グルメ、ご当地ヒーロー・・・。世にはご当地ものってたくさんありますが、“ご当地検定”、知ってます? ある地域をクローズアップし、その地域に関する歴史や文化をどれだけ知っているかを試す検定のことです。調べてみると、全国津々浦々、その地域ならではの検定がたくさん存在するんですよ。
 

全国各地のご当地検定!!(ごく一部)
検定の名称 主催 URL
札幌シティガイド検定(北海道札幌市) 北海道ファンマガジン道産子検定委員会 https://www.sapporo-cci.or.jp/content/details/talent/2012/06/post-18.html
あおもり検定(青森県) 青森県商工会議所連合会・青森県商工会連合会 http://www.acci.or.jp/kentei
小江戸川越検定(埼玉県川越市) 小江戸川越検定委員会 http://www.koedokentei.jp
新潟清酒達人検定(新潟県) 新潟清酒達人検定協会 http://niigata-sake.or.jp/torikumi/kentei
信州観光文化検定試験(長野県) 信州観光文化検定協会 http://www.shinshukentei.jp
なにわなんでも大阪検定(大阪府) 大阪商工会議所 http://www.osaka-kentei.jp
九州観光マスター検定試験 福岡商工会議所 http://kyushu-kanko-master.seesaa.net
全国観光特産検定 日本観光文化協会 http://www.jmmp.jp

 で、今回注目したのは「多摩・武蔵野検定(愛称:タマケン)」。なぜかって当社の所在地は多摩地域の三鷹市ですからね! しかも実は、取材担当はすでにマスター4級を受けた経験アリ。そんなわけで、さらに上位の級を狙うため、公益社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩 「多摩・武蔵野検定」 事務局の藤井進アドバイザーと山根裕チーフディレクターに、お話をうかがってきました!
 
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特典を狙って受験するのもいいかも
 東京都の西部の広大なエリアが多摩地域。現在は30の市町村で構成されています。その、多摩全域をカバーする 「多摩・武蔵野検定」 がスタートしたのは2008年。地元の企業や行政、大学と、産官学が連携して実施しているんです。検定を通じて地域の魅力を再発見、地元愛あふれる “多摩・武蔵野大好き人間” を増やし、その人たちに活躍してもらうことで多摩・武蔵野地域を元気にするために始まったとか。
 ユニークなのは、その試験形式。当初は会場を設けて筆記試験を行っていたそうですが、2012年からはWebで検定が受けられるようになりました。だから、自分の好きな時に気軽にチャレンジできるんです。試験内容も豊富。基礎的な事柄を解くマスター3級から、上級のマスター1級、それに加えて多摩地域を構成する30市町村ごとの検定であるマスター4級、そして小学生も楽しめるジュニア検定も用意してあります。しかも、合格者には多摩・武蔵野エリアの博物館やアミューズメント施設などの招待・優待券をゲットできる特典がある!
 
 それにしても、Webで受けられるっていいですよね、藤井さん! 「そうですね。やっぱり大勢の方に、肩肘張らずに受けてもらいたいですから」。確かに会場に足を運ぶ試験は気合いが入っていいかもしれないけど、自室のパソコンの前でリラックスして受けられるほうが、挑戦もしやすい。てなことで、冒頭でも触れましたけど、八王子在住の取材担当、生まれてこのかた多摩・武蔵野地域以外に住んだことがない多摩人は、マスター4級八王子エリアの問題を事前に受けてみました! 
 それでどうだったかというと、いやはや、マニアックな問題に大苦戦・・・。選択問題だから、勘にも頼って何とか最後まで問題を解いたものの、確信して答えられた問題はかなり少ない(泣)。恐る恐る結果を見たら、合格ラインギリギリの点数で合格・・・ッ! 多摩人として、何とかメンツは保てた・・・ような気がする。
 あの問題、難しくないですか!? 「4級は出題エリアを限定しているぶん、狭く深く、地元の人でなければ知らないような内容の濃い問題が出ますからね。難しいというより、その出題に関する知識があるかが勝負の分かれ目。その地域にどれだけ興味を持っているか、どれだけ知識があるのかを測るものなんです」 と山根チーフディレクター。
 
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マスター4級(八王子市検定)合格!
 なるほど、難しいと思うのは、単に自分の住む地域に対する知識が乏しいからなんですね・・・。「だから、検定に受かるかどうかが問題ではなく、検定試験に触発されて、ご自分の住む地域に目を向けてほしい。これがタマケンの目指すところなんです」 と藤井アドバイザーは力説します。
 いや、ほんとうに自分の住んでいる地域のこと、何にも知らないんだなぁ・・・。検定を受けて、そんな気付きを得られました。何気なく歩いている地元の道も、注意深く観察する目を持って歩いてみると、興味深いものはたくさんあるものです。そんな目で見慣れた町を見ることが重要なんですね! そんな感想を漏らすと、藤井アドバイザーはこう言いました。「そうです。楽しめばいいんですよ。何でも、おもしろがってやったほうが成果も出やすいでしょ。好奇の目を持って自分の住む地域に目を向ければ、きっとたくさん発見があるはずですよ」。うーん。おっしゃる通り、何でも楽しむのが一番ですよね! 検定のための検定として知識を詰め込むんじゃなくて、地元に興味を持って接し、地域の様々な事物や人々と触れ合うことが醍醐味! その延長としてのタマケン、もしくは、その入り口としてタマケンがあるわけだ!
 
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多摩を歩き、テキストで知識を確認すれば合格が近づく!
 とは言え、「検定なんだから、受験するからには受かりたい」 のも偽らざる本音。多摩の歴史や文化に触れながら、マスター1級合格に向けて熱心に取り組んでいる人も多々いるそうです。そんな方々は公式テストや問題集で試験に備えるだけでなく、実際に自分が受験した時の問題を持ち寄って勉強会を開いたり、過去の1級合格者を講師に招いて話を聞いたりと、力を合わせて対策を練っているそう。
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イベントツアーには地域を知るガイドさんも参加
 検定を通じて地元を愛する人の輪が広がるなんていいですね。他にも、ある自治体では、新人職員に検定を受けさせているケースもあるそうです。そうやって考えると、工夫次第でいろいろなことに活用できるかも。たとえば、多摩エリアを担当する営業職の方、受けてみてはどうですか? 営業トークのネタづくりになると思いますよ! 
 
 その他事務局では、検定以外の活動で、多摩・武蔵野エリアの歴史や文化を訪ねるツアーも行っています。検定を受けていない人でも参加できるらしく、毎回好評だそうです。そういうイベントに参加すれば、またまた地元に対する知識が深まるから、検定を目指す人にもかなり有益そう。
 
 ということで、地元トークを堪能した取材の最後に、「近いうちに、3級を受けます!」 と決意を表明。「いずれは1級を取ってください!」 とお二人に激励の言葉をいただき、事務局を辞してきました。興味を持った方はぜひチャレンジして、多摩の魅力に目覚めてみては!? 
 
 
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公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩
多摩・武蔵野検定事業
 
ホームページ http://www.tamakentei.jp
フェイスブック http://www.facebook.com/tamakentei
E-mail info@tamakentei.jp 
 
 
 

このタマ、あのタマ、どんな多摩? ~ご当地検定、受けてみました!~

 
 
 

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