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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

輸出入事業でつなぐ日本とベトナムの未来
日越株式会社 代表取締役CEO 森口夏美

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 森口社長はベトナムのご出身だそうですね。どういったきっかけで来日なさったのですか?
 
森口 1995年に結婚を機に来日し、帰化したんです。その後は洗面台やキッチンシステムなどの住宅機器を日本からベトナムに輸出販売する事業を手がけていました。当時から日本の製品はベトナムで人気でして。多いときには一度に200台ほどの洗面台を輸出していましたよ(笑)。
 
タージン それはすごい! 日本製品というのはそれだけブランド力があるんでしょうね。
 
森口 そうですね。今では住宅機器や電化製品などだけではなく、食料品や健康食品なども人気となっています。現地では日本の5倍ほどの価格で販売されているんですよ。
 
タージン 現地の方は日本の商品に対してそれだけの価値を感じられているということですよね。逆に、ベトナム製品の輸入もなさっているのですか?
 
森口 はい。ベトナムからは業務用・家庭用のゴミ袋やビニール手袋、梱包材やマスク、割り箸のほか、BBQ炭などを輸入しています。ベトナムのメーカーと提携し、現地の工場で製造して日本に輸出するというスタイルをとっているんです。日本は世界的に見ても衛生管理が厳しい国ですから、安全面には常に気を配っていますね。
 
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タージン 確かに、国によって安全基準というのは違いますから、輸出するとそれに合わせるということが大切になってきますね。具体的にはどういった点に気を付けておられるのでしょう。
 
森口 工場内では必ず帽子とマスクを着用し、異物の混入や汚れ、不良品などについては目視にて1つずつ検査しています。あとは、例えば割り箸に関しては、1本ずつ出来栄えを見て「一級」「二級」「三級」といったグレードも設けているんです。
 
タージン なるほど、日本の文化を理解したうえで事業展開されている様子が伝わってきます。ビジネスとしては最初から順調でしたか?