インタビュアー 矢部美穂(タレント)
尾畑 私は福岡県農業協同組合中央会や系統債権管理回収機構株式会社、全国農業協同組合中央会JA全国監査機構福岡県監査部、みのり監査法人に所属し、コンピューター関係や債権回収、監査などの仕事をしてきました。ただ、妻が亡くなった後、3人の子どもを育てながら今後の生き方を考える中で、一番下の息子と何か一緒にできる形をつくりたいと思ったんです。そこで早期退職を決め、2~3年かけて調理師免許をはじめ、重機や農業関連の資格も取得して、新しい挑戦を始めました。この施設の運営以外に、現在は米づくりなども行っていますよ。
矢部 大きなご決断でしたね。お料理も、あらためて本格的に学ばれたとか?
尾畑 そうなんです。仕事を辞める1年前から調理製菓専門学校の夜間コースに通って、飲食の基礎を学びました。年齢を重ねてからでも続けられて、人と関われる仕事をしたいという思いがあったんです。
矢部 働きながら学校に通う日々は、ご苦労も多かったとお察しします。そして今、その思いがカフェと民泊という形になったんですね。
尾畑 はい。ここはもともとあった建物を改修してつくりました。カフェではコーヒーのほか手づくりの焼き菓子や料理を提供し、民泊は宿泊利用だけでなく、この場所を通じて人が集まれる場にしていきたいと考えています。まずは私一人で始め、必要に応じて息子や親族にも手伝ってもらう予定です。

尾畑 地方はどうしても進学や就職で若い人が外へ出ていきますし、災害への備えも含めて、地元同士のつながりを持ち続けることが大事だと思うんです。だからこそ、この施設をカフェや民泊としてだけでなく、人と人をつなぎ、地域活性につながる場にしたい。年齢的にも、そろそろ人生の後半だからこそ、こういった意義のある取り組みをしていきたいですね。
矢部 人と出会い、地域をつなぐ場を自らつくろうとする尾畑社長の行動力に感動しました。新しい一歩が、地域に温かな灯をともしていくはずです。今後のご活躍を楽しみにしています。
「仕事を楽しむ」とは‥
やはり、人と会うことが一番楽しいですね。地元の先輩たちも仕事が落ち着いてきて自由な時間ができ、農業を始める方も多いんです。そういう人たちをつないで、一緒に仕事をしていけたら楽しいだろうなと思います。
(尾畑清一)
