畑山　信頼できる身内や仲間に背中を預けられる、これほど心強いことはありません。社名や事業所名にも、温かな思いを感じますよ。実は私は、青森にいる父の様子を見に、月2回ほど帰郷しているんです。ただ、距離があると何かあったときの不安は尽きません。ご家族との連携はいかがでしょう？
 
藤岡　やはり離れて暮らすご家族は、皆さん同じような不安を抱えておられます。ですから私たちは、ご家族の“目”となれるよう、日々の様子をこまめに、かつ詳細に報告することを徹底しているんです。また、適切な支援には医療の知識も不可欠ですので、医師や看護師とも密に連携し、お一人おひとりの病気も深く理解したうえで向き合うよう、心がけていますね。
 
畑山　ご家族も安心のサポートですね。とはいえ、そうした細やかな対応を毎日続けるのは、並大抵のことではありません。私自身、世界王者への道は、地味な練習を毎日継続することだったと痛感しています。介護も同じで、毎日の質を維持し続けることが、何より難しい挑戦なのではないでしょうか。