
インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
吉岡 弊社では一般家庭様から企業様、公共機関まで、お客様の状況や目的に応じた柔軟な対応を強みとしています。中でも、薬液注入工法という地盤に薬液を注入して固結させる特殊な工法を用いることで、軟弱な地盤を補強して構造物の傾きを修正するほか沈下を抑制したり、トンネルや下水道工事の止水対策を行ったりと、さまざまな施工を手がけてきました。
今岡 なるほど。普段私たちが見えない“足元の安心”を支えてくれているんですね。
吉岡 ええ。さらに近年は、これまでに多くの掘削工事に携わってきた経験を活かし、防災井戸工事の新規事業を展開しています。それに伴い、新たにホームページも立ち上げました。阪神淡路大震災をはじめ、過去に発生した大規模災害では、断水が深刻な問題となりました。仮に今後、南海トラフ巨大地震が起きた場合、上水道の被害として、全国で3440万人が断水で苦しむと予想されているんです。それを復旧するための予測日数は最大8週間が想定されるというデータも出ています。そのように、突如起こり得る自然災害に対して多くの方が安心して使える水を確保できるように、地域社会に井戸を普及させることが私たちの使命だと考えています。
今岡 掘削工事のプロが防災井戸施工を手がける、まさに社会のインフラ整備を多方面から推進されているわけだ。素晴らしい活動だと思いますよ!

今岡 うーん・・・。飲料水だけでなく、トイレや洗濯などで使用する生活用水も考えると、かなりの量になりそうですね。具体的にはどれくらいなんでしょうか?
吉岡 実は、家庭内では1人あたり1日約230lもの水が必要とされているんです。これは10lバケツで23杯分。ペットボトルだけでまかなうのは現実的ではないですよね。飲料水の備蓄はしていても、生活用水まで十分に備えているご家庭は意外と少ないのが現状なんです。