今岡　仕事を通じて一歩ずつ前に進めるようにと、下川専務が心から利用者さんのことを思っているのだとよくわかります。
 
下川　ありがとうございます。利用者様一人ひとりが輝ける場所をつくってあげることが私たちの使命ですからね。そのために、さまざまな事業所に仕事をいただけないかと声をかけ、業務を進んで受注しています。先日も、テーマパークに出店している飲食店の食材加工を試験的に担当させていただきました。おかげさまで「十分なレベルです」というお返事をいただき、今後ますます業務が広がりそうなんですよ。
 
今岡　下川専務は、まさに敏腕の営業マンですね！　従業員さんや利用者さんがついていきたいと思うわけだ。
 
下川　そう言っていただけて嬉しいです。就労継続支援A型事業所の定年は一般的に65歳ではあるものの、それ以降も働いて収入を得るには社会から求められる人材にならなければなりません。反対に言えば、元気なうちに技術を身につければ、定年後も職人として働くことができるんですよ。だからこそ私は、利用者様によく、「職人になろう」とお伝えしているんです。利用者様が自分に合った技能を習得するためにも、いろいろな仕事の中から気付きを得て、利用者様の可能性を広げること、これが弊社の取り組みなんですよ。
 
今岡　利用者様一人ひとりの定年後のことも考えられている方は、なかなかいないと思います。下川専務の優しいお人柄が垣間見えますね。御社の将来の展望も教えてほしいです。