嶋　大阪市にある、訪問介護いのりを運営する株式会社一愛（いのり）さん。訪問・居宅介護、移動支援といった福祉に関する幅広い事業を展開しているそうですね。まずは、川田代表の歩みをお聞きしたいです。
 
川田　私は、在宅訪問介護や就労継続支援の仕事を経験した後、老人ホームで施設内訪問介護の管理者を務めました。その後独立し、今年2025年で業界歴18年となります。
 
嶋　経験値が高く頼もしいですね。事業内容も詳しく教えてほしいです。
 
川田　当事業所では、ご高齢の方の自宅で身体介護や生活支援を行う訪問介護、障がい者を対象に介護や自立支援などを行う居宅介護を行っています。
 
嶋　亡くなった私の父も、生前は訪問介護にお世話になりました。ただ、本人の希望で最期は病院で過ごすことを選びましてね。利用者さんの考え方も多種多様でしょう。
 
川田　そうですね。嶋さんのお父様のような、病院で最期を迎えたい方もいれば、自宅で過ごしたいという方もいらっしゃいます。そこで、安心して自宅で過ごしてもらえるよう、寄り添う介護をモットーとしているんです。身体的な介護サポートはもちろん、コミュニケーションをとり、メンタルケアを行うことも心がけています。優しく体に触れ、安心を与えるタッチングや、親身に話を聞くことが本当に大事なんですよ。利用者様は、多様な考え方や状況がありますので、どんな時も意見を肯定し尊重することを第一に考えています。
 
嶋　介護は本人も家族も不安やしんどさを感じてしまうもの。だからこそ前向きに、安心してもらえる関係づくりは大切ですよね。
 
川田　ええ。ほかにも、高齢者や障がい者の方が余暇を楽しむ際に同行してサポートを行う、移動支援を行っています。例えば映画やコンサートといった場所への同行も可能なんですよ。