
インタビュアー あべこうじ(お笑いタレント)
鮎川 私は大学で原子力関連の研究をした後に、専門学校の事務局の仕事をしていました。当時はゴスペルの合唱団にも所属していて、阪神・淡路大震災の復興ミュージカルに出演したこともあります。このミュージカルに一緒に出演したのが筋肉のこわばりをゆるめるミオンパシー整体の開発者である、松尾毅さんでした。公演に向けて共に苦労を乗り越えたことで信頼関係ができました。その後、働き過ぎて体調を崩して故郷の鹿児島へ帰る決断をしたときに松尾さんから、「施術を覚えてみないか」と誘っていただいたんですよ。
あべ 師となる方の意外な一言で、人生が大きく動き始めたわけですね。
鮎川 そうなんです。実際にミオンパシー整体を学ぶと、体の本質を突いた考え方に感銘を受けました。それから紆余曲折があって結局は鹿児島に戻らず、松尾さんのところに住み込みで修業をすることになりました。やがて第1号の免許皆伝を受け、その後は二人で協力して新たな技術法の開発にも取り組みました。そうやって大阪から東京へと施術のために出張を繰り返している中で、2011年に東京でサロンを開業することになり、そこの院長を任命されました。現在は、ミオンパシーをベースにしたゼロ化整体という施術を出張で提供しています。

鮎川 一般的な整体は、手技で血流を促進して体内の老廃物を流したり、筋肉を温めてやわらかくしたりして、お客様の悩みを改善します。しかし、ミオンパシーはまったく異なるアプローチなんですよ。そもそも体が硬くなって痛みが出るのは、筋肉が自分を守ろうとして安全装置のスイッチを入れるから。ミオンパシーはこのスイッチをわずか90秒の施術でオフにして、筋肉のセンサーをリセットし正常な状態へ戻していきます。