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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
品川 知名度はまだまだ低いと思います。私は長く飲食業界を経験してきたので、料理は和洋中どれでも自信を持っています。名古屋市南区で店を出すにあたり、何屋にしようかと考えたとき、焼肉でも牛肉の店は名古屋中にたくさんあるし、まだ珍しい鶏焼肉はどうだろうと思い付いたんです。
畑山 どうしてこの場所なのかも、ぜひお聞きしたいんですよ。しなが屋さんは、住宅街の真ん中にありますよね。もっと人通りの多いエリアで勝負しようとは思わなかったのですか?
品川 昔、交差点の一角で別の商売をしていたことがあり、大事なのは立地よりも提供するものだと気付いたんです。確かに繁華街のほうが人が来てくれることは多いでしょうが、一度食べておいしかったら、地域の方がリピーターになってくれますよね。静かな住宅街で飲食店を始めるのは勇気が必要だったものの、厳しい条件だからこそ、かえって負けず嫌いに火がついたのかもしれません。
畑山 場所の良し悪しにかかわらず、味で満足させられると判断されたわけだ。よほど自信がないと言えないですよ!

畑山 それで和洋中を全部マスターしてしまったんですか! 私は、料理には努力はもちろんセンスも必要だと思っています。誰でも真似できることじゃないので、品川代表は大きな才能をお持ちだったんだな。