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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高層ビルの大切な骨格
鉄筋工事を真摯に担う

 

時代とともに高まる安心・安全への意識

 
クリス 建物の骨格をつくる大変重要な工事とはいえ、やはり現場仕事には危険なイメージがあります。
 
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藤井 その通りで、安全対策は気が抜けません。ただ、昔と違って、昨今は業界全体でもかなり安全意識が高まっていて、労務環境も整えられました。例えば高所で作業する場合はベルトを全身に装着する安全装置を付け、さらに万が一に備えて、落下防止のネットを張り巡らせていますよ。安全装置も、昔は腰だけで留めていたため、落下するとあばら骨に負担がかかり、ともすれば内臓に影響が及ぶことがありました。でも今は背中で固定するようになり体の負担もなくなったことで安全性が格段に高まったんですよ。15階以上の現場もありますから、高所でも安全かつスムーズに動いてもらえる環境づくりが重要ですね。
 
クリス 身に着ける装備や、設置するセーフティ設備、現場の動き方も、技術や仕組み自体が大きく進化しているのですね! 「建設現場=危険」のイメージが大きく変わりました。働く人も安心感があるでしょうね。これから業界入りして働く未経験の人にとっても心強い環境だと思います。
 
藤井 とはいえ、気の持ち方も非常に大事です。人間はどうしても経験を積む中で“慣れ”が出てきて、その油断が怪我につながります。慣れてきた頃の慢心と、感情の乱れによる集中力の欠如、これがとにかく危険なので、注意が必要ですね。
 
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クリス お話をうかがっていて、子育てと重なる面があると感じました。育児も、慌ただしくルーティンでこなしてしまうと細部まで目が届かず、ヒヤッとするようなことが起きがちです。でも、そうやって現場での安全を第一に考えていてくださる藤井代表のような方がいてくださると、社員の人たちにも高い安全意識を持って働けそうですね。
 
藤井 ありがとうございます。弊社には私と同世代をはじめ、少し下の層、中には20代の社員もいます。業界内で見ても、平均年齢は若いほうでしょう。大手ゼネコンの仕事などでは高所作業は年齢制限が設けられている場合もあるので、安全面も含め、人員配置を考えて日々施工に取り組んでいます。