B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

魚を眺める酸素ボックス
非日常的な癒しの空間

 

希少な海水魚やサンゴが人気

 
glay-s1top.jpg
和田 当時は業界内でも、「バクテリアがいない新品の水槽で飼育するから、魚が死んでしまうのはやむを得ない」という前提で水槽や海水魚を販売していました。でも、お客様にとっても私にとっても生き物が死んでしまうのは心が痛みます。そこで「魚の命をなおざりにするのはプロの仕事ではない」と一念発起し、数ヶ月間にわたりバクテリアを増やしたり、魚に必要な水を汲みに行ったりと、工夫を凝らしていきました。
 
水野 情報を簡単に入手できなかった時代でもありますし、海水魚の正しい飼育方法が浸透していなかったんですね。そんな中、和田社長は独自に知識を習得していかれたと。
 
和田 はい。その後、海外で流行していたサンゴの飼育について学ぶため、勉強会に参加したんです。例えば当時、日本では魚のあらなどを入れてバクテリアを発生させていたのに対し、海外ではろ過材を抜いてプロテインスキマーを設置して、カルシウム濃度やpHの数値などで管理していることも知りました。サンゴの成長に伴い水中のカルシウムが減少していくので、カルシウムリアクターという装置を用いたり、添加剤を入れたりすることで、水槽内のカルシウム濃度を安定させることができます。そのように、まだ日本にはなかった情報を、当時珍しかったインターネットなども通じて得ていきました。
 
水野 研究を重ねていった結果、こうしてサンゴや海水魚の飼育に成功されたんですね。これだけサンゴが並ぶ水槽は、水族館でもなかなかお目にかかれません。すごい迫力です!
 
glay-s1top.jpg
和田 ありがとうございます。弊社ではサンゴ以外に海水魚等生き物以外にサンゴやイソギンチャクがきれいに育つシステムLEDを販売しており、サンシャイン水族館やアクアパーク品川、足摺海洋館のサンゴ水槽に採用されています。私はテクニカルダイビングのライセンスを持っているので、海外の業者と採集に行くこともありますね。世界中の希少種が豊富にそろうのが特長で、実は私の名前をつけた新種の魚もいるんです。
 
水野 和田社長のお名前がついた魚まで! 本当に珍しい魚がそろっているんですね。それに、テクニカルダイビングのライセンス取得は難しいと聞くので驚きました。ちなみに、これらの生体はオンラインでも購入できますか?
 
和田 はい。全国どこでも配送可能ですよ。また、生体販売のみでなく、水槽やフィルター、ライト、人工海水といったアクアリウム機器の販売から設置、メンテナンスまで一貫して行っています。どれも、私が長年使い続けてきた高性能のもので、心からお勧めできるものだけを扱っているんです。