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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

魚を眺める酸素ボックス 非日常的な癒しの空間
有限会社ブルーハーバー/ジェリーフィッシュ 代表取締役 和田康嗣

 
プロフィール 大阪府出身。社会人一歩目は不動産会社に勤務。バブル崩壊の影響を受け、勤務先が不動産業から多角化でアクアリウムショップを開業し、責任者となり未経験から水槽の管理を任される。海水魚やサンゴの飼育を手がけるようになり、その後、希少種の海水魚や水族館のサンゴ展示水槽設備の設計を行う(有)ブルーハーバーを創業した。現在は高気圧酸素ボックスサロン ジェリーフィッシュの運営も手がけている。【ホームページ
 
 
 
魚の飼育だけでなく、自分好みの水槽をつくる楽しみがあるアクアリウム。そのアクアリウム専門店として大阪府大阪市で異彩を放っているのが、有限会社ブルーハーバーだ。和田康嗣代表取締役は未知のアクアリウム業界へと飛び込み、当時日本では普及していなかったサンゴの飼育システムを確立した。現在は日本中の水族館のサンゴ展示水槽の設計監修や世界有数の希少種の販売と、新たに高気圧酸素ボックスサロン ジェリーフィッシュの運営を手がけ、活躍の場を広げている。
 
 
 

アクアリウム業界に飛び込み30年

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 有限会社ブルーハーバーさんは、アクアリウム専門店で海水魚やサンゴを販売するほか、高気圧酸素ボックスサロン ジェリーフィッシュを運営するなど、多彩な事業を手がけておられるそうですね。私は淡水魚に興味があって勉強している最中なので、和田社長とお話しできるのを楽しみにしてきました。さっそく和田社長が事業化として活躍するまでの歩みを教えてください。
 
和田 私はもともと不動産会社で働いていたんです。しかしバブルが崩壊したことから不動産業界も大きな打撃を受け、私の勤務先でも別の事業を立ち上げようという案が出まして、それが海水魚を扱うアクアリウムショップでした。海水魚なんて飼ったことのない私が水槽の管理を任されることになり、最初は試行錯誤の連続でしたね。気付けば、そこから約30年になります。
 
水野 まったく違う畑から現在の業界に入られたんですね! バブル崩壊後はまだ、海水魚を飼育するという認識も、あまりなかったのでは?
 
和田 おっしゃる通りで、当時海水魚を飼育するには大規模な設備が必要で、費用がかかることから、一部のハイエンドクラスの方の趣味でした。それに、しっかりとした飼育ノウハウも確立されていなかったんです。