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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地元産の尾鷲ひのきで 理想の木造住宅を実現!
内山建築 代表 内山知樹

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 三重県尾鷲市の内山建築さんにお邪魔しています。内山代表は2代目として代表を務めていらっしゃるそうですね。
 
内山 はい。当事業所はもともと、大工だった父が創業した会社です。私も若い頃はたまにアルバイトで手伝っていたものの、当時は大工仕事に魅力を感じず、高校卒業後は自動車会社の工場で働きました。ところが24歳の時、父が事故に遭いしばらく仕事ができなくなってしまったんです。それを機に、私は大工の修業と父のサポートをするようになり、それからあっという間に30年以上の年月がたちました。
 
吉井 そこまで長く続けられてきたということは、次第に大工仕事に魅力を感じるようになったのでしょうね。
 
内山 ええ、大工は建築現場のすべてをまとめる職業でやりがいが大きいんです。ただ、以前は徒弟制度が根強くあり、ようやく一軒の家を建てる仕事の棟梁を任されたのは30歳の頃でした。一人前と認められて大工になった時は本当に嬉しかったですね。でも、その一方で父とたびたびケンカをするほど、大工の在り方に疑問を感じていたんです。
 
吉井 内山代表が感じた疑問とはいったい何だったのでしょう?
 
内山 もともと木造住宅はスタイルが決まっていて、外観や間取りの自由度が低く、大工もそれでいいと考えていたんです。でも、このままではダメだと、もっとお客様のニーズを真剣に汲み取ろうと決意した私は、代替わりをきっかけに仕事の進め方を改革していきました。顔合わせの時に細かくご要望をお聞きして、「気に入った家の写真があったらどんどん撮影して持ってきてください」とお願いするなど、お客様のご希望を可能な限り叶えるやり方に変えていったんです。
 
吉井 確かにせっかく注文住宅を建てるのだから、似たような家の中の一軒ではなく、自分だけの住まいにしたいですよね。
 
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内山 おっしゃる通りです。ですから、将来お子様は何人ぐらいほしいかなどライフプランを細かくお聞きして、将来のリフォームも想定した間取りをご提案しています。そうやってお客様に「もっとこうしておけば」と後悔させない仕事を心がけているんですよ。もちろん、その分打ち合わせには神経を使いますし、回数も増えます。ただ、私はこの時間が最高に楽しいですし、常に勉強を重ねてお客様に寄り添った家づくりをする毎日に充実感を味わっています。