亀山　関山米穀店さんは、江戸時代より続く老舗だそうですね。
 
関山　創業は1850〜1860年頃と聞いていますので、約170年の歴史がありますね。私は大学卒業後に店を継ぎ、6代目として、店の歴史を途絶えさせないため奮闘中です。
 
亀山　170年！　それはすごい！　関山代表は、お米マイスターという資格を持っていらっしゃるとお聞きしました。どのような資格なんですか？
 
関山　お米マイスターとは、お米に関する専門知識を持ち、品質や個々の好みによるお米の見極め方や選び方、おいしい炊き方などを消費者に伝えることができる者です。
 
亀山　その知識が、店頭に並ぶお米に付けられたポップなイラストや説明書きに生かされているわけですね。ところで、佐賀県産の「さがびより」の説明書きに「このお米を食べて人生が変わりました」と書かれているのが気になりました。
 
関山　十数年前、「さがびより」がおいしいと聞き、初めて西日本のお米を取り寄せてみたんですよ。すると、徳島でそれまでおいしいと言われていたお米の甘みや柔らかさ、風味とは異なり、食感に特徴があり粒も大きくボリュームを感じました。
 
亀山　食感がよくボリュームもあるとなれば、育ち盛りのお子さんがいる家庭には特にお勧めですね。
 
関山　そう、自分が学生であれば間違いなく、毎日ほおばっていたと思いますよ（笑）。以後、固定観念にとらわれず、いろいろな地域のお米を味わい、おいしいと思ったものを積極的にお客様に勧めたいと思うようになったんです。
 
亀山　その集大成が、米の柔らかさ等を表した米粒型アイコンとキャッチコピーですね。