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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

仕事を楽しみ続けられる理由は
「好き」という気持ちだけで十分

 
1月15日から、日生劇場にて上演されるミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』。『オペラ座の怪人』のファントムが失踪してから10年後を描いた作品で、石丸幹二さんと共に、ダブルキャストで主演であるファントムを務めるのは、俳優の市村正親さんだ。同作品が2014年に日本初演を向かえた際に、同じくファントムを演じた市村さん。5年のときを経て、どのような気持ちで役に向き合うのだろうか。話をうかがうと、常に楽しみながら舞台や映像作品に携わっていることがわかった。
 
 

脇道にそれながら楽しみたい

 
僕は2014年に、日本で『ラブ・ネバー・ダイ』が初演だった際にもファントムを演じました。本番中は、回を重ねるほど“役が生きてきている”と実感しましたね。観に来てくださっている方々が、涙ぐんでいる気配も舞台上で感じられました。それから5年が経ち、また同じ役を生きられることを、とても嬉しく思います。また新鮮な気持ちでファントムを演じられるんじゃないかな。
 
一度『ラブ・ネバー・ダイ』の公演を経験したことで、“到達点”がどこなのかわかっています。だからこそ、焦ることなく寄り道をしながら役と向き合えそうです。演じることにおいて、脇道にそれるのはとても重要なんですよ。「こんな考えで役を演じたらどうなるんだろう」と、いろんな選択肢を試すことも楽しみながらファントムを演じて、今回の『ラブ・ネバー・ダイ』をつくっていきたいですね。
 
しかも僕は、1988年、日本で『オペラ座の怪人』の初演が行われた際にも、ファントムを演じました。『ラブ・ネバー・ダイ』は、『オペラ座の怪人』の10年後のお話。『オペラ座の怪人』でファントムを演じた経験によって、よりリアリティを持って演じられると感じています。体の内から湧き上がる気持ちにも、嘘偽りのない芝居ができると思います。
 
 
 
 
 

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