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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

丁寧に寄り添う葬儀で 遺族の不安を払拭する
有限会社星野葬祭 代表取締役 星野正人

 
プロフィール 静岡県出身。祖父が創業した(有)星野造花店で2代目を務める父の姿を見て育ち、小学生の頃から仕事を手伝っていた。その後、会社を継ぐ予定だった兄が車いす生活になり、(有)星野造花店で約10年間、社員として働いた後、専務に就任。その後、会長を務める父に代わり、代表に就任した。そして、2013年、(有)星野葬祭に社名変更。本社のほかにも、複数店舗を運営するまで事業を拡大している。【ホームページ
 
 
 
静岡県富士市の有限会社星野葬祭は、市内と静岡市に会館を構え地域の暮らしを支える葬儀会社だ。3代目の星野正人代表は、全国にわずか8名しかいない美粧衛生師の資格を取得。故人をきれいな姿で、感染症のリスクも減らしながら見送る葬儀を実現している。自身が妻を亡くした経験から、遺族に寄り添うセレモニーに心を砕く星野代表は、これからも時代のニーズに合わせた葬儀を続けたいとおだやかに語ってくれた。
 
 
 

富士市と静岡市にホールを構える葬儀会社

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 静岡県富士市に本社を構える有限会社星野葬祭さん。星野代表は3代目とお聞きしています。まずは、創業からの歩みと星野代表の経歴を教えていただけますか。
 
星野 弊社は私の祖父が1955年に開業し、長く家族経営で事業を続けてきました。2代目となった父の背中を見て育った私も、小学生の頃から仕事を手伝い小遣いをもらっていたんです。その後、兄が会社を継ぐ予定だったので、私は大学で電子工学を学びました。ところが、その兄が病気で車いす生活になってしまったんです。
 
名高 経営者になるのは難しい状況だったのでしょうか。
 
星野 ええ。そこで、まだ大学に通っていた私は家族への恩返しのため実家に戻り専務に就任しましてね。現在、会長を務める父から譲り受ける形で代表に就任しました。
 
名高 その間に葬祭業界も大きく変化してきたのでしょうね。
 
星野 おっしゃるとおりです。小規模な家族だけでは経営を続けるのが難しい状況になり2013年に法人化しました。スタッフを増やし教育にも力を入れるようになり、今のところ弊社のスタッフは12名です。本社のほか静岡市にも店舗があり、静岡市内で由比会館、富士市内で家族葬の想と二つのセレモニーホールを運営するまで事業を拡大しました。