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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

手頃な価格の訪問美容で 喜びと感動を与えたい!
訪問美容58 代表 後藤公孝

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 訪問美容58(フィフティエイト)さんは京都府宇治市に拠点を置き、京都府内を中心に関西一円で活動なさっているそうですね。まず、訪問美容とはどのようなサービスなのか教えていただけますか。
 
後藤 当店ではケガや病気、高齢などの理由で外出が困難な方を対象に、ご自宅や施設まで出向いてカットやパーマ、カラーなどを施術しています。今日も朝から自転車で個人のお客様3軒と施設を1軒回ってきたところでして(笑)。これが私の日常的なスタイルなんです。
 
濱中 メニューを拝見すると、カットが1650円、カラーが3300円から、ポイントパーマが2750円など、イメージしていた価格の半額くらいで驚きました。もしかすると、なるべく料金を抑えるために自転車で移動しているのでしょうか。
 
後藤 おっしゃる通りです。一般的な訪問美容は車で移動するので駐車場代などを上乗せしなければなりません。その中で私は自転車を使うことで、出張代を無料にしているんですよ。遠方の場合は出張代をいただく場合もあるものの、私は可能な限り自分の足で自転車を漕ぎ、お手頃価格の施術をご提供しています。
 
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濱中 料金が安ければ、伸びた髪を我慢せず小まめに整えられますし、カラーできれいにするなど、気持ちの余裕も生まれますよね。利益を削ってでもお客さんに還元しようという姿勢が素晴らしいです。後藤代表が訪問美容を始めるまでの歩みも気になってきました。
 
後藤 私は宇治市で生まれ育ち、服飾の専門学校を卒業して講師を務めた後にパタンナーになり、仲間と一緒にブランドを立ち上げ東京で事業を始めました。ただ、私は何かやりたいことが見つかると突っ走る性格でして。510というアーティスト名で音楽活動もしながら、30歳を過ぎて美容の世界に進もうと決意したんです。専門学校で美容師の資格を取りつつ、東京・吉祥寺の美容室で修業をしてスタイリストになりました。しばらく働いてから地元に戻り、大阪・梅田の美容室に勤務したんです。その後、服飾の学校で講師をしていたときの楽しさをもう一度味わいたくなり、アルバイトをしながら美容の講師に必要な資格を取得して専門学校で後進の指導にあたりました。やがて、加速する高齢社会において訪問美容が求められると考え、2021年に当店を立ち上げたんです。