メンタルを鍛え、真に強いプレーヤーを育成

インタビュアー 駒田徳広(野球解説者)
大津 私はテニスでプレーヤーとして実績を残し、大学卒業後もエンジニアとして企業に勤務しながら実業団チームで活動していました。週末は高校、大学、社会人などさまざまなチームを指導してきたんです。やがて、真に強いプレーヤーを育てるには技術だけでなくメンタルを鍛えることが重要だと気付き、専門的な勉強を始めました。その後、「本当に自分がやりたい仕事はなんだろう」と自問自答し、50歳を目前に退職してメンタルコーチの道を歩み、2019年に弊社を立ち上げました。
駒田 独立は勇気が必要な決断だったとは思います。とはいえ、新たな旅立ちは順風満帆のようですね。
大津 おかげさまで事業は順調に広がっています。ところで、今日は駒田さんにお聞きしたいことがあるんですよ。駒田さんにとってメンタルとはどのようなものでしょうか。
駒田 私はあまり周囲に支配されるとプレーが窮屈になる性格でした。だから自分なりの発想を重視してきたんです。例えば、打席に立つときもその場のシチュエーションを踏まえて相手投手の配球を何パターンも考え、「打てなかったら仕方がない」と割り切って振ることを大事にしてきました。ですから、上から押し付けられるような指示がある場合は、プレーの妨げになることも多かったですね(笑)。